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2015-05-18

済南旅行一日目

2015年5月2日、かねてから予定していたにも関わらず、準備がほとんどままならないまま、済南旅行へと出発しました。
四泊五日の一人旅です。

今回、便宜的に“済南旅行”としてみたものの、実際には済南は経由するだけで、宿泊も済南→泰安→曲阜→済南、と日毎宿を変える慌ただしいものになりました。
というのも、今回の本命は「泰山登山」だったからです。
念願だった泰山へ登るために組まれた旅行だったのでこうなりました。

それにしても日々ひどい睡眠不足が続き、前日までなぜか忙しかった。
こんな身体で泰山へ登頂できるのか、それ以前に色々と忘れ物もありそうで、おおいに不安を抱えた出発。

羽田空港を出発したJL021便、北京行き。
北京首都国際空港へ到着したのは、お昼過ぎだった。

一卡通(北京のSuicaみたいなもの)の残高が少なくなっていたので、ここでチャージして地下鉄へ乗り換える。
北京や上海などの交通カードは持っているととても便利。
静岡にはToicaというのがあるけれど、それは持っていないのに。

10号線、4号線、と乗り換えて、北京南站。
和諧号を利用して済南へ向かいます。

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G193次で、済南站へ向かう。
2時間ちょっとの移動なので本当は二等席で十分なのだけれど、うかうかしていたら空席がなくなってしまった。
中国もこの時期は連休にあたります。手配したのは一カ月前の話だけれど、一等席も軒並み売り切れていたので、セーフ、でした。

9号車に乗り込んでみると、その先には先頭車両が見えた。
「光观室」の表示に覗いてみると、ゆったりとした座席がわずか五席の、飛行機で言ったらまるでビジネスクラスの車両だった。
私にはご縁はないだろうけど、「すごい~!」

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私の一等席もとても快適。駅で買い込んだ燕京ビールに、配られたお菓子をおつまみにして。

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どんよりとした風景を、音もなく、揺れもなく、高速で移動していく。
ガタゴトと揺れながらゆっくりと風景が過ぎて行く列車の旅と違い、高速動車の移動は距離感がわかない。
旅気分が減るなぁ、なんて感じる私はわがままだ。
この動車が中国全土、現在進行形で延伸しているからこそ、私のような時間がない外国人であっても、様々な場所を訪れる機会を持つことができるのだから。

去年のGW、同じく北京から洛陽へ向かう際には相席になった中国人と交流し同じホテルへ宿泊することになった。
今回、隣は空席。
去年を懐かしく思い起こしながらも、済南站への移動中に、ほとんど言葉を発する機会はなかった。

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済南站へ到着したのは17時過ぎ。
駅前には雑多な中国の風景が広がっていた。

今夜はここ済南の街中で一泊し、明日は早朝に長距離バスで移動して泰山登山へ。
別のバスターミナルを予定していたけれど、ふと見ると目の前に「长途汽车站」、つまりバスターミナルがあるのが見えた。
覗いて見て良さそうだったので、明日はここを利用することにしよう、そう考えながら済南站を去った。

ホテルは繁華街付近にすでに予約してあった。

「郵便小包、二つ届いていませんか?」

新疆の友人が二人、私のために荷物を送ってくれると話していたので、ここのホテルに送ってもらえるように頼んであった。
二人やその友達が欲しいものを私が中国へ持ち込んで、ここから各々へ郵送することになっていたが、そうしたら新疆特産のあれこれを彼らも送ってくれるという話になったのだ。

「ひとつしか届いてないです」

もうひとつはまだ届いていないようだったが、明々後日にもまたここに宿泊するのでその時までには届くだろう。
三日後にまたふたたび宿泊し、その際に荷物をふたつ合わせて受け取る旨をフロントに話す。

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これは部屋からの済南の街の風景。
向こうに見えるのは黄河、かな!?ガイドブックには遠く黄河が見渡せる街だと書いてあったけれど、見た感じもしかしたらこれではないかも知れない。

私も郵便物があったため、郵便引き取りサービスが呼べるかどうか、フロントに聞きにいこうと部屋を出た。
郵便局はもうやっていない時間だし、そもそも土日だから。
中国語のQ先生からは、ホテルに代行してもらわずに極力自分で送ることを勧められていた。
郵便物を開けて勝手に物色するなんて、あっても全然おかしくない話だからだ。

部屋を出ると、先ほどのフロントの女性とばったり出会った。
その人は代行して郵送してくれると言った。
一瞬迷ったけれど、そもそも交渉するほどのコミュニケーション能力なんて私には皆無だったし、直感で安心できる人たちだと感じたので、やっぱり代行をお願いすることにした。

「荷物を準備してから下に持って行きます」
それから、「中国語、聞き取り悪くてすみません」 そう私が言うと、その人は、
「大丈夫、大丈夫、私も日本語はできませんよ」
きれいな笑顔でそう返してくれた。

今回、私がここから発送する郵便物はみっつ。
二つは新疆へ。一つは浙江省へ。

そのほとんどが液体物だったために私のキャリーバックはそれらでいっぱいだった。
入りきらないものは手荷物で。
普段旅行の荷物はそう多くはない私ですが、今回は登山の荷物も含め、もうどうしようもないほど。

中国人のお土産の量はすごいので、送ってもらうものに関しても、「持って帰れないのが怖いので、たくさんじゃない量で」と、強調していた。
けれど、かくいう私も同じようなものだった。日本のものを喜んでほしい!静岡のものを色々知ってほしい!おすすめはたくさんあり、もうこれ以上は無理!という荷物の量となった。
これは嬉しい苦痛だった。

部屋で荷造りし、三つの郵便物をフロントへ。
明日の10時に手配する為、支払う送料がわからない。明日は早朝6時には出発してしまう。
先ほど支払ったデポジット500元の過剰分を送料にあて、6日のチェックアウト時に調整することになった。

せっかく済南旅行と銘打っているのだから、少しは観光したい。
ホテル近くのバス停からは“大明湖”へ行くバスが多数通過するみたいだったので、それに乗って。

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“大明湖”はもうすっかり夜。
けれど多くの人で賑わっていた。
湖はとても広くて、とても回りきれそうもなかった。橋などの電飾が湖面にきれいに反射してその対称が宝石みたいに見えた。

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柳の向こうには皓々とした月。満月までもう少し。
私の下手な写真ではこんなだけど、月と柳の組み合わせは相性抜群に美しい。

気温は寒くも暑くもなく過ごしやすく、多くの地元民が散歩をしていた。日本にはあまりこういうのはない。

目的もなく歩いていくと、賑やかな人垣ができていた。
私も覗いてみると。

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夜なので動く被写体がうまく写らず、見にくいですが、衣装を着こんだ人たちが楽に合わせて賑やかな舞を披露していた。
この写真の舞の前には、馬舞…とでも言おうか、有名な獅子舞みたいな雰囲気で馬を被った舞をしていた。
それぞれ縁起がいいような、中国の伝統的な衣装。
楽は、銅鑼やシンバルや太鼓など、これも中国定番。リズムよく、聞いているだけで心が躍るよう。

湖のほとりでこんなものに出合うなんて。
胸がわくわくでいっぱいになり、私も観客のひとりとなった。

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こちらは物売りみたいにお花を担いだおじさん。
楽に合わせて体を揺らしながら、観客がつくる輪の中をぐるぐる回っていく。

大明湖は暗いけれど、月明りに照らされて見えるそれらは、やっぱり人工の灯りの下に鮮明に見えるものであってはいけないような気がした。神秘的で、まるで神様たちが下界に降りてきて私たち人間の前で踊っているような、そんな気になったのだ。

途中で突然、お花の下からカラフルな光が発光した。歓声があがる。
なんだか日本のお盆の灯りを連想した。

馬舞、神さま御一行…私が勝手に命名しているけれど、これらに引き続き、今度は船を被り走り回るお姫様と人間のおじさんが現れた。
船を被ったお姫様は、走り回るとすいすい進む船に乗ったお姫様に見えた。うまいものだ。
人間のおじさん、というのは、衣装でなくて普通の格好だったから、もしかしたら飛び入り参加だったのかも知れない。

これが見ているだけでとてもおもしろくて。
おじさんが棒をもってお姫様を追いかけまわすのだけど、楽のリズムといい、笑いを誘う。
だんだん気づいてきたのが、シンバルを一定のタイミングで手で押さえ、音を響かせたり止めたりしている按配が絶妙なのだ。

ふと思い当たることがあった。
これ、島根県の「ドジョウ掬い」の踊りに雰囲気が似ているのだ。
ドジョウ掬いはお姫様を追いかけないけれど、飛び抜けたまぬけさ、滑稽さ、それを見て喜ぶ観客。

写真を残せなかったのが残念。
スマホで動画撮影をしたけれど、見事に真っ暗だった。

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舞が一通り終わって、人間だけの世界になった。
太鼓やシンバルの演奏会。

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馬舞の馬です。自転車に乗っけられてどこかへ帰っていく。こうやって見てみると、馬ではなくてロバ?
演奏会をよそに、神さまたちの小道具はひそかに退却していた。

大明湖を後にして、ホテル周辺まで戻って来た。
時刻はすでに22時をまわっていて、まだ夕食をとっていなかった私は路地裏に見つけた小さな食堂へ入ってみた。

壁にはいくつかの麺の種類が。
いいな~と思ったものが皆ないみたいだったので、あるものをお願いした。
「辛いのは大丈夫?」
「好きですよー」

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ご当地、趵突泉ビールに、砂锅土豆粉。土豆、とはジャガイモのことだ。
ジャガイモ大好き♪と思いきや、あのほくほくしたジャガイモの姿はどこにもない。
麺は透明つるつる、太めのマロニーみたいだった。

今回、荷物を送り合う新疆の友人が無類の麺好きなので、微信で画像を送ってみた。
「これ本当にジャガイモ?」 と来たから、
「私もジャガイモないな、と思って聞いて見たら、やっぱりジャガイモだって」 と言うと、
「这个是粉条,不是面条」
は、と気づく。これは“麺”ではないのですね。
「ジャガイモのデンプンから作られているんだよ」 と教えてくれた。

日本人の感覚でいうと、細長いものはその形状で“麺”と呼ばれる。
けれど、中国では小麦粉由来のものを“麺”というから、これは“麺”とは呼ばない。
逆に言えば、パスタのように、日本人の感覚では“麺”とは思えないようなものも、そう呼ぶのだ。

思い出した。
二月に訪れた麗江で鸡豆凉粉を食べた。
けれど、なぜ“粉”なのか、わからなかったのだ。あれは鸡豆のデンプンから作ったものだった。
あぁ、デンプンの“粉”か、とすっきりした気持ちになった。

ちなみに微信とは、中国版LINE、みたいなもの。
私は自分の信念を曲げてスマホを購入した際にも「絶対にLINEなどという世の流れには乗らないぞ!」と決意したほどのアナログ。こういうのが、苦手で。
結局、友人に迫られLINEは始めたけれど、先日とうとう微信も始めることとなった。
中国現地での連絡はこの微信で取ろうと思っていた。

食堂の女性が私の微信を覗き込んで、「中国語、いけるじゃない~」 と声をかけてきた。
「でも聞くのと話すのは難しいのー」
入店した際は、私が日本人だとわかると、「日本人だって!日本人!」 とお店中が大騒ぎになった。

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勝手に載せてごめんね。
妹か弟ができたばかりの笑顔がかわいい女の子。
無邪気にくるくる走り回る。

「日本のお金、見たことない。ちょっと見せて」

これが一万円、千円札、十円玉と五円玉、それから一円玉。
並べて見せると、ご夫婦も覗き込んで、驚いて言った。
「一万!中国には100までしかないよ」
「一元がね、だいたい今は20円」
少額だから記念にと、小銭を、「あげるよ」 と女の子に差し出すと、
「いらない。見たかっただけだから」 と首を振った。
しっかりした偉い子です。

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お見送りしてくれました。

今日は動画撮影なんかもして、携帯のバッテリーがほとんどなくなってしまった。
まだ連絡とらないといけないことがたくさんあるので、さぁ充電しよう!という時。
充電器がないことに気づいたのでした。

昨日は羽田近くのホテルに前泊し、居酒屋へ。
その前、品川駅に着く前にいい具合にお酒がもう入っており、おそらく疲れと酔いで、部屋に忘れてきたか…。

楽しい気持ちが一気に引いていく中、中国語のQ先生と新疆の友人に事情を説明し、急いで電源を切った。
一日一回、電源を入れてしのごう。
出発寸前にいらないよな~と思いながらも目覚まし時計を荷物に加えた私、さすが!

年末年始に上海を訪れた際、携帯が使えずQ先生とチャット仲間を心配させてしまったことを思い出した。

やっぱり、今回の旅行は前途多難だな…。

⇒ 済南旅行二日目~泰山・その一~ へ続く

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プロフィール

まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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