--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014-07-28

瀋陽旅行二日目~北朝鮮国境・後編~

一歩跨の石碑をさらに右手に進んで行くと、向うに鉄製の階段や通路が続いているのが見えた。
行ってみると、高所恐怖症や心筋症の人はやめてくださいの案内が。ジェットコースターの注意文みたい。
全然たいしたことないよーと思っていたら、そう甘くはなかった。
急な鉄製の階段は足を踏み外したらたいへんな、そんなに安全なものではなく、また鉄製の通路を越すと山道どころか岩をよじ登っていくような道もあった。

こうしてどこまでも進んでいくその左手には、川沿いにずっと北朝鮮の農地が広がっている。
進む道が高度を上げるほど遠くまで見渡せ、見晴らしがよく気持ちが良かった。

すぐ近く、というわけではないけれど、ちらほら北朝鮮の農民の姿も見えた。

2014072024.jpg

牛とともに農作業をしている。
牛を追う声が高らかに聞こえた。

2014072025.jpg

振り返った一枚。
錆びてぼろぼろになった小さな遊覧船。日本ではバブル期の観光地廃墟にあるような。
以前はここでも船を乗ることができたのでしょうね。

2014072026.jpg

広い農地の向こうには、住居が広がっていた。町ではなく農村、といった感じ。
どこからかずっと、風に乗って音楽が流れてくる。北朝鮮から聞こえてくるものだ。
意外にも、それはシャンソン(風)。けれど、それが妙に私の旅気分と風景とに馴染んでいた。

2014072027.jpg

川沿いにはやはり、中朝両方に鉄条網がずっと続いている。
きりがなかったので私はここで引き返したけれど、この先も道が続き進むことができるようだった。

「国境」という言葉に、私は未知の響きを感じる。

日本は島国であるから、国境という感覚は身近ではない。
大国中国と根本的に違うところは、そこにひとつ、あるように思う。
中国が国境を接しているのは、北朝鮮、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナム。
国境を巡る旅、というのも面白いし、陸路で越境するのもやってみたい。

「国境」という言葉ほど、その人、その場面、その時で、色合いや響きを全く変える言葉はないかも知れない、と思う。

虎山長城の駐車場まで戻ってくると、タクシーのおじさんがおしゃべりしながら待っていた。

タクシーで丹東市街地へ向かう途中も、行きと同じ北朝鮮の風景が左手に続いている。
そしてやはり同じようにおじさん、「あれ、朝鮮だよ!」「ほら朝鮮、朝鮮」
時々、車を停めて写真を撮らせてくれた。

やがて、丹東の街が向うに見えてきた。

2014072028.jpg

左手の北朝鮮との対比。

2014072029.jpg

このように住宅が集まったところもある。
対岸の人々はどんな生活をしているのだろう。


北朝鮮へ日本のジャーナリストが入境することは認められていない。
だから、日本のテレビで流れる潜入捜査の映像はかろうじて撮影したようなものになる。
そうした極々限られた情報はどれも負のイメージを帯びたものであるから、私たちは北朝鮮に対して、暗いとか恐怖とか、そういう印象を持つしかない。
情報がないというのは、それが魅惑になることがある一方で、人間の本能として恐怖を生む。

けれど、日本人でも北朝鮮の観光をすることは可能だ。
国交がない為に日本でビザの申請をすることができないけれど、専門の旅行会社に依頼してビザを取得して、中国(北京・瀋陽)、手間は掛かるけれどロシア(ウラジオストク)などから入境することはできる。
もちろん、‟束縛された滞在”にはなるだろうけれども。
日朝の関係は色々と問題を抱えているけれども、北朝鮮としては外貨は欲しいだろうし、観光というのはそのために有力な手段だ。外務省は渡航の自粛を要請しているけれども、今後はどのようになっていくのか。
そして、この国に未来の明るい材料はどれだけあるのだろうか。


実は帰りの列車の時間が差し迫っていました。まだ、回り足りない思いでいっぱい。絶対に乗ろうと思っていた、遊覧船に乗る時間もなくなってしまった。…残念。

2014072030.jpg

タクシーを降りて駅へ駆け込むと、「国内列車」の待合いは一階、の表示が。
このような表示は国際列車がある駅ならでは。国際列車とは、いうまでもなく北朝鮮行きのものだ。
列車に乗り込む時、向かいのホームには平壌行きの車両が停車していた。人の行き来は実際にはどれほどあるのだろうか。

2014072031.jpg

K958次 16時21分発 瀋陽行き 14号車 硬座19号席

ところがこれもまた行きと同じく、19号席にはおばちゃんが平気な顔をして座っている。
「ここ、私の席です」
今度は知らない顔で「何言ってるの~?」
困ったな…と近くの席へ。6人掛けで、ひとつ空いている。
座ると、女の子ふたりが話しかけてきた。席違うでしょって言ってるみたい。
「私の席、あれ。でもあの人がいるから座れない」
そういいながら席を替えようとした。
すると、「違うの、違うの」と、自分たちの切符を見せてきた。見ると、彼女たちの切符の席は20号、21号。
彼女たちも自分の席を他人に座られてしまっていたらしい。しかも、私の隣だったのですね、奇遇。

20歳くらいのとってもかわいい二人。
向かい合わせには30代くらいの夫婦に赤ちゃん。
6人でしばらくおしゃべりするも、言葉がわからない私の為、必然的に私に合わせた話になる。
おしゃべりと言っても、まるで中国語ができない私は自分の自己紹介や旅行の話をし、みんなが「うんうん、わかった」という感じ。
「ここに行って来ました。一歩…yi bu…ku?」と、一歩跨の写真を見せる。跨、のピンインがわからない。
「あー!一歩跨だね、kua!kua!」 yi bu kua でした。
それにしても、中国語ができるようになる気がしない。私の学習能力の低さに、Q先生には本当に申し訳なく思っています。懲りずにこれからもお願いします。

気づけばうつらうつらしていました。

2014072032.jpg

「鳳凰城站」、ここで女の子二人が降りて行きました。

ずっと睡眠不足が続いている中での強行旅行でした。帰りの列車はほぼ記憶がありません。
列車に乗る前に、ビールを買う時間もありませんでした。おなかが空いても、食べるものもない。
気が付けば、今日はビール以外の飲み物をいっさい飲んでいない!…大丈夫かな。

20時、「本渓站」。
向かいの夫婦が降りていきました。「サヨナラ」と日本語で言ってくれた。

この本渓站も大きな站。
ふたたび、予想していたことが起こった。
今度はセリフはなく、怖い顔をしたおじさんが黙って切符を見せ威圧してきた。
私のすぐ隣が空いていたので、ひとつずれる。

こうして瀋陽站に戻ってきたのは21時。

2014072033.jpg

駅前は煌びやかな夜の風景に変わっていました。

せっかく瀋陽に来たのだから、東北料理を食べてみたかった。
目星をつけたレストランをタクシーのおじさんに伝え、乗り込む。しかし、相乗りさせたいらしく、なかなか出発してくれない。
ようやく出車し、お店に辿りついた時には21時半を過ぎていた。
お店は22時まで。ダメでした。
中国では22時までといったら、22時までに食べ終わってお店を出なければいけない。
仕方ないからふらふらしながら繁華街に戻ることに。

2014072034.jpg

棋牌社。
ここ瀋陽では、「棋牌」の字をよく見かけました。碁をやるところでしょうか?

2014072035.jpg

この暗さ、古さが大好き。
こうした散策はいつまでも飽きないものだけれど、夜に許された時間はいつも非常に少ない。

急ぎ足で太原街へ戻り、ごはんを。

2014072036.jpg

残念ながらピザハットになってしまいましたが、このような中華メニューがありました。
中華粥、おいしい♪それから、青島ビール♪…今日、ビールしか飲んでない。
店員さん「ここで食べてくの?持ち帰り?」みたいな感じ。
だって席についてるじゃない、と思いながらも、こんなに食べるなんて信じられない·のかもしれない。
というのも、この他にピザ1枚にミートパイ1皿。余裕です。
「メニューください~」
追加でデザートを頼む。
「经典提拉米苏配香冰淇淋」 ティラミスとアイスのセット。
なのに、出てきたお皿にはアイスが載っていない。冰淇淋(アイスクリーム)、って書いてあるよね…。昨日の夕ご飯でも似たような経験をしたばかり。

明日もまた早く起きなければならない為、足浴はやめてホテルで飲み直すことに。
ホテルの窓が開くのが嬉しい。高層のホテルだと窓が開かないことが多いから。

夜風を浴びながら、雪花ビールを飲む。瀋陽の夜景を眺めながら。

2014072037.jpg

丹東でお土産に購入した、北朝鮮の煙草とお金。
硬貨は銀ではなくアルミでできているようでした。貧しい国だからなのかな、と想像した。
煙草には「PYONG YANG」の文字も。



クリックしていただけると励みになります☆
↓↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 中国旅行(チャイナ)へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
最新トラックバック
クリックしていただけると励みになります↲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。