2017-07-28

重慶旅行一日目

2017年7月14日、連休を利用して重慶へ。
重慶は中国西南部、四川省のすぐとなり。成都を経由するなどいろいろルートはあるけれど、今回の旅行は羽田から北京を経由して向かう。
わざわざ北京という気もするけど、都合がありこのようになった。

よく利用するJALの午前発着便、JL021。
私はいつも航空券購入時に座席まで指定しておく。よく選ぶのは飛行機の翼の少しうしろあたりだ。
今回も指定したのはそのあたり。
チェックインし、搭乗時間までにワインを飲み待ち、指定通りの座席の搭乗券を持って搭乗口を通過しようとすると、
「お客様の座席は満席になってしまいましたので、申し訳ございませんが…」
そう言って差し出されたのは、私の名前が入ったビジネスクラスの搭乗券。
すでに搭乗券は発行されていたのにどういうことなのかはわからないが、今回の旅はなんだか幸先がいい。

ビジネスクラスを利用したのはいままで二回。
いずれも購入したのはエコノミー券だったが、運よく利用することになった。
一度はANAのアモイ線。激混みでエコノミーがいっぱいになってしまった復路で。
もう一度は昨年のイーニン旅行の帰り、JALの北京ー東京線。友人がくれた大量のお土産をかかえ困っているのを見て、JALの方がさっと席を替えてくれた。
今回が三回目だ。

わくわくでいっぱいになりながら、快適な座席に腰をかけて待つ。
ところが、飛行機はすでに扉が閉じられたというのに、いつまで経っても駐機場から動かないまま。
だいぶ時間が経ってからようやく、
「二時間の遅延が見込まれております」 とのアナウンスがあった。
説明によると、北京上空に広がる積乱雲の影響で進入できる機体の数に制限がかかり、そのため出発ができないのだという。
北京で乗り継いで重慶に向かうが、乗り継ぎ時間を多めにとっておいてよかった。
二時間の遅延であれば、問題はない。
しかしも、この快適なビジネスクラスの座席で、遅延も楽しみの延長のように感じられた。

170714.jpg

実際は二時間も待つことはなく、一時間ちょっとの遅れで無事空路に。
食事の時にはシャンパンをお願いし、そのあとワインをお替りした。

1707142.jpg

これから始まる重慶旅行、いったいどんな旅行になるだろう。
そんな期待の時間。

乗り継ぎの北京首都空港に到着したのは14時ころ。
本来であれば、乗り継ぎ時間を利用して北京市内に行く予定だったが、それもかなわなくなった。
重慶行きフライトの出発時間は18時。間に合わない。
北京空港はチェックインから搭乗口まで時間がかかる。
余分目に時間を見ておかないと乗り遅れてしまう。

案の定、チェックイン、保安検査とうんざりするほどの時間がかかり、しかも中国で時々あることなのだが搭乗券に搭乗ゲートの番号が印字されていなかったため確認しにいかなければならなかった。
電光掲示板を見てみるも、まだ18時台のページが出ていない。
結局係員に訊きに行ったが、この時多数のフライトが欠航になっていることを知った。
北京上空の問題なのか到着地の問題なのかはわからない。
日本に帰国してから知ったことだったが、旅行期間中、中国各地で異常気象が発生していたのだとか。

私が利用する重慶行きフライトの搭乗口には人があふれていた。
案内表示を見てみると、先発の広州行きフライトの搭乗時間はとっくに過ぎていたが、未だゲートは開いていないようだった。
人だかりの向こうで係員が何かを説明したが、聞こえなかった。
多くの人も同様のようで、
「なに?なんて言った?」 とざわつく。
そんななか、「じゃあ先行くね」と搭乗口に向かう男性がいた。
どうやら、先発の広州行きを飛び越して、重慶行きが先に出発するよう。よかった…。

ところがこの重慶行きも、飛行機が扉を閉じたあと駐機場から動かない。
こちらはJALと違い特に案内もないまま、待機状態で一時間が経過し、その後なにごともなかったかのように飛び立った。

1707143.jpg

重慶は内陸の都市。
北京を発ち、西南方向に進路をゆく。
約三時間のフライトだ。
ビジネスクラスで幸先がいいと思った矢先の遅延だったが、旅程に問題はない。


重慶江北空港に到着したのは22時。
空港に降りてさっそく強烈な湿気に歓迎を受ける。

重慶を表す言葉のひとつに、夏の酷暑がある。
ここは夏の暑さがきついことで有名な場所だ。
中国三大火炉(ボイラー)のひとつに数えられる。
ほかのふたつは、南京と武漢。
いずれも行ったことがあったが、7月の南京は予想外の低気温、武漢は11月だったので、私はいまだそのボイラーを体感したことがなかった。

到着した重慶はすっかり夜中で気温自体はおそらくそう高くはなかった。
しかし、蒸し暑い。
すぐに汗だくになった。
夏の最高気温は40度近くになることもあるそうだが、実は重慶の暑さの原因は気温よりもその湿度にあった。
地形的に湿気がこもり逃げない。
三大火炉の三カ所に共通する特徴だ。
気温だけでいうならば、新疆ウイグル自治区などの砂漠地帯の方が厳しいだろう。
しかしあちらは極度の乾燥地帯で、こういった種類の不快感はない。
さっそく重慶ボイラーの洗礼を受けたような気分だった。


実は今回も友人から現地人を紹介してもらっていた。
一人は彼の大学の後輩、ワン・ヤンという女性。
それから、彼の友達、タンさん、ジアさんという二人の男性。
重慶に行くよというと紹介し連絡先をくれたが、四日間の日程で実質重慶に遊ぶのは真ん中の二日。
時間がないから会うのは難しいよ、と言っていたんだけれど。
二日の時間で行動しながら三人の人と連絡をとり要領よく会うのは難しそうだった。
ワン・ヤンとは一週間前から連絡を取り始め、タンさんとジアさんと挨拶したのは出発前夜だった。
「重慶火鍋を食べたいなら、彼らは旅行客が絶対に知らないお店に連れて行ってくれるぞ」
友人ロンさんはそう言った。
単独行動をしたくて計画した今回の旅行だったが、それでも旅の縁はかけがえのないものだ。

空港から重慶市区へは、地下鉄が通っている。
地下鉄は早くて確実だが、それでも私は極力バスに乗りたかった。
街の風景を見ながらバスを降りるころには、「到着した」という実感が湧くからだ。
空港バス1号線で、私が宿泊予約をしているホテルがある“解放碑”すぐ近くに到着する。
バスを待っている間に、ワン・ヤン、タンさん、ジアさんの三人に電話をかけたが、出たのはタンさんだけだった。
到着の報告をし、ほかの二人には微信にメッセージを残した。

さすが大都市重慶で、バスから眺める街は近代的な都市風景だった。
夜景に見とれながら、40分ほどで解放碑に到着。10元でした。
バスを待っている段階から係員に自分が外国人であることを伝えていたので、運転手さんも私のことを気遣ってくれていた。
バスを降りて地図を確認していると、「ホテルはどこなの?」
「解放碑すぐ近くの大世界酒店なんだけど」
そう伝えると、「それなら、向こうに歩いて100m先を右に曲がったとこだよ」

重慶は南京と同様に大戦時日本による激しい攻撃を受けているため、日本人を嫌う人もいるのではないかと思っていたけれど、空港で親切にしてくれる人もいて、今のところ温かい感情ばかりだ。
ホテルは運転手さんが言った通りで、曲がってすぐのところだった。
私が宿泊する大世界酒店は、空港バス発着点のすぐ裏だったよう。
大手旅行サイト・携程の口コミの評判がいいことで決めたホテルだったが、立地がよく繁華街ど真ん中さらに地下鉄駅すぐ横で、移動に便利だ。
最近の旅行では高額なものが入った小包をホテルのフロントに宅急便依頼することが多く、高級ホテルは肌に合わないがそれでもある程度信頼ができるホテルを選ぶよう注意している。

一階にフロントがなくうろうろしていると、係の人が七階だと教えてくれた。
さっそく七階に行きチェックインをし、友人に送る荷物の発送をお願いすると、「明日朝、一階のサービスマンに言えばやってくれる」とのこと。
フロントとサービスデスクが離れているのは少し面倒だ。
あとは私宛の荷物が届いていないか確認した。
友人に頼んでいた荷物があり、それが1~3個届くはずだったが、まだ一つしか届いていないようでその一つを受け取った。
短期旅行のうえに用事もいろいろあるから、毎度慌ただしいことこのうえない。

ようやく19階の部屋に到着。
夜景を期待していたけど、残念ながら繁華街の裏側。
まもなく日付が変わろうとしていたが、付近を軽く散歩してみることにした。
明日はきつきつの日程なのでミスが痛い。
そのためまず地下鉄駅の位置をチェック。
私が今回の旅行で利用する予定があるのは1号線と2号線。
この大世界酒店のすぐ目の前には、2号線「臨江門」へ繋がる地下道の入口があった。

ホテルから左に向かうとそこは近代的な繁華街だった。
重慶のシンボルともいえる、「解放碑」の四方に道がのび、ルイヴィトンやグッチなどの高級ブランドの店舗。
解放碑を中心に広場のようになっており、深夜にもかかわらず多くの人が行き交っている。
そこらのベンチには横になって寝ている人。
それから上半身はだかの男性も少なくない。
けれど夜になってもなお蒸し暑く風もなく、夕涼みにもならないだろう。

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まぶしいビジョンの明かりに照らされる解放碑。
「人民解放記念碑」の文字。
石碑の上部には時計。
1939年国民党政府が南京からここ重慶に首都機能を移した翌年に建てられた。
その後、抗日や重慶解放などさまざまな意味が込められた、重慶の今昔を象徴する存在である。
現代都市風景ど真ん中にあり、その光を受けて、この街の変化を見守り続けてきた。

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そのあたりを軽く歩いただけだったが、重慶はどこか中国の他都市とは雰囲気が異なるな、と感じた。
思いつく理由はいくつかあったけれど、そのひとつ。
円柱状の建物が多いこと。
ぎゅうぎゅうに身を寄せ合っているようなビル群の中には、円柱がいくつものびている。
私が宿泊する大世界酒店も、円柱ではなかったけれど瓦のように弧をかたどっていた。
それら建物が立ち並ぶ道も、そこかしこでカーブを描いていた。
丸みが多い街だな、と思った。

すでに日付が変わっていた。そんな時刻にもかかわらず車も通行人も絶えない。
けれど建物はどれも明かりを落とし、眠りについていた。
起きているのは人だけだ。


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重慶!!

実は私も9月に重慶行きます!!!。。。ああああ。。まゆさんとすれ違って残念。。。

Re: 重慶!!

そうなんですね!そのころには暑さも少しは収まっているでしょうか。
お気をつけて!
重慶また行きたい街です(^^)
プロフィール

まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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