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2018-06-03

烏魯木斉旅行二日目

2018年5月19日、今日はいよいよウルムチへ。
5時出発で、北京首都国際空港へ。
7時発の海南空港で、約4時間かけて新疆ウイグル自治区ウルムチへ飛ぶ。
中国国内線だが、東京から北京までよりも遠い距離だ。

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時間ちょうどかと思いきや、国内線は大混雑で時間ギリギリになってしまった。

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昨日は眠ったのが遅く、目がひりひりする。
飛行機の中では爆睡するも、疲れがとれない。

空港に下りて気づいたのは、今まで数度乗ったことがある北京ーウルムチ線だが、今回ウイグル色が一切ないことだった。
いつも、中国国内線のフライトでもこの路線は特別に感じていた。
西域の民族色。
乗客はウイグル族他西域の少数民族が多く、機内の案内には中国語とウイグル語が用いられる。
ところが今回、乗客の中にウイグル族はただのひとりもいない様子で、機内の案内も中国語のみだった。
やっぱり、いつもと違うのかな、と思う。

5月17日より、イスラム教徒のラマダンが始まった。
日が昇る間は飲食を一切せず、日が沈んでから食事をとる。
こうしたことを一カ月にわたり行うのだ。

今回、実はカザフ国境付近まで行って、有名なラベンダーが一面に咲くのを見に行こう、という話があがった。
しかし現地公安に確認したところ、現在外国人は入境不可とのこと。
そういって、あたる場所次から次へ、不可。
一昨年訪れたカザフ国境イリ地方だったが、友人の会社に視察に入ったアメリカ人団体が数日前に現地ではじき出されたばかりらしい。
聞くところによると、現在新疆ウイグル自治区のあらゆる場所が、外国人の侵入を禁止しているようだった。
どういうことなんだ…。

「ラマダンが始まったんでしょう?やっぱりいつもと違うの?」
そう訊いてみると、
「それがつまり、こういうことなんだ」
どうやら、ことごとく外国人の侵入を禁止しているのはラマダンにより警戒を強めているからみたいだった。
「警戒が厳重になっているから」
新疆ウイグル自治区は、中国でもっとも治安の強化に努めている地域だ。
それがさらに警戒を努めているって、どういうことだろう。
少し不安になりながらのスタートだった。

ウルムチ空港に降り立って、ウイグル族にまったく出会わなかったのは、ラマダンの影響があったのかなかったのかはわからない。
けれども、少なくとも今までとは全然違う感覚で空港を出て、タクシーで友人ロンさんと待ち合わせしたホテルまで向かった。

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空気はからりとしていて、日陰に入れば肌寒く、日向に出れば日差しが肌に刺さった。
すっかり大都会のウルムチの風景に、毎回馴染んだような、でも初めて出会うような感覚を持つ。

ロンさんと合流して、街中の小さなホテルにチェックインして、近くのバス停から彼の部屋に向かった。

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部屋で他の友人の合流を待ちながら、ロンさんお手製の杏子の発酵液を見せてもらう。

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20㎏の杏子を使ってそして20日かけて発酵させた液体なのだという。
「作り方どこで知ったの?」 と訊くと、
「自分で考えたんだ」
部屋には自分で考え出したもの、自分で作ったものであふれていて、そういうところすごいなと思う。
自分でサプリメントを作るための器具なんてのもある。
「買うと高いぞ、自分で作れば安いからな」

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発酵液を濾過して、少し味見させてもらう。
酸っぱくて体によさそうな味覚。原液で飲んだ後、薄めてまた味をみる。
「帰国するときに持たせてやるぞ」

そうこうしていると、ロンさんの友達が二人きた。
一人は大学の後輩、もう一人は仕事関係の友達なのだという。
偶然なことに、二人とも山東省出身だった。
一人は、私がついこの間旅行した青島の近く。
もう一人は煙台。
私は折しも旅行したばかりだったから、そんな話で盛り上がる。

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数時間にわたって部屋でくつろぎ、ロンさんの奥さんで私の友達であるチャンイーがウルムチ站に到着したと連絡があった。
これもまた偶然で、私がウルムチに行くことになったこの旅程、ちょうどみんながここにいるときだった。
あと二週間ずれていたら、みんなと会えなかったのだから、実は不思議なタイミングだったのだ。

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チャンイーをウルムチ站で出迎えて、あるお店にいった。
ここは、私が初めてウルムチを訪れたとき、彼らが最初にもてなしてくれたお店だった。
「覚えてるか?」
あの時はウサギの火鍋のお店だったが、今は新疆料理のお店に方向転換したらしい。
ウサギ鍋をごちそうになったのは四年前だったが、今でも記憶に鮮明だった。
あの時の出会いから私たちの友達関係はスタートし、縁は縁に繋がり新たな旅に繋がっていった。
お店のご主人が出てきて、「覚えてるか?」と訊いてきた。
「もちろん、覚えているよ!」

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内装はがらりと変わり、ウイグルの煌びやかなものになっていた。
「でも部屋は前と一緒だね、この席に座ったね」
懐かしい思い出がよみがえる。
「最初に出会った時、わからない言葉が多くて筆談が多かったが、成長したな」
ロンさんが言った。
「前よりは中国語上達してるけど、まだまだ努力が必要だな」

ロンさんにチャンイーにお店のご主人に、あとから合流した別のリュウさん、それから蒙古族のおじさん、このメンバーがそろった。
蒙古のおじさんに姓を訪ねてみたら、
「蒙古には姓というものがないんだ…」
と、結局名前を聞きそびれてしまった。最初から名前を訊けばよかったのだけど。あとから確認したらカンツァイさんというのだそう。
とにかくこのメンバーでごちそうがはじまった。
白酒を飲むのは、お店のご主人に蒙古族のおじさんにに私の三人。
「お酒いけるね」
そんな言葉に調子に乗りながら、乾杯を重ねた。
お酒で友達になれるのは、強みだなとつくづく思うが、べつに強いわけではないのないのだから気を付けないといけない。

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いただいた白酒は貴州のもの。度数を見てみると56度。
そしてそれを飲み終わり開けたのは、新疆の白酒。
17年ものを開けてくれた。
「白酒も年月をかければかけるほどおいしくなるんだね」
一昨年の5月、イリ地方の白酒工場を見学したのを思い出した。
「あそこには子供が生まれたのを記念して保管されているお酒があったよ」
「あれは女の子だった場合にやるんだよ、結婚するときなんかに開けるの」
「じゃあ、結婚できなかった場合はどうするの?」
いつまでも開かないまま。
「うーん、ずっとそのまま」

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出てくる料理はみなどれも美味しかった。
新疆の有名料理、大盘鶏も。

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こちらは回族の料理なのだそう。
中には牛肉の餡がはいっていて、とてもおいしかった。
新疆の羊肉牛肉はとてもおいしくて、ここに来たらぜひ口にしたいもの。
けれど忘れてはいけないのは、この地は野菜もとてもおいしい。ついつい食がすすんでしまう。

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こんなふうにして、7時過ぎに始まった宴会も、終わった時には深夜の1時を回っていた。
リュウさんにホテルまで送ってもらいながら、
「どうしてそんなに中国が好きなんだ?」
そう訊かれて、
「うーん、私もわからない」
そう答えながら、どうしてなんだろうと酔っ払った頭で考えた。

目の前に伸びる通りには、ずっと先まで公安の赤と青のランプが一面にひろがる。
赤と青が入り混じって、一面紫色に見えるほどだった。
マンションの一つひとつにも、入り口に公安の建物があり、出入りを厳重にしている。
「一つひとつに公安があるの?」
そう訊く私に、「新疆の“特色”だからね」そう笑ったみんな。

ホテルに戻って部屋のある階に向かおうとすると、フロントで止められた。
「パスポート確認させて、ビザは?」
新疆にくるとよくこのように確認されるが、中国は15日以内であればビザ不要である。
その旨を伝えるもなかなかOKがでない。
すでにコピーをとっているパスポートのコピーをまたとって、しばらくしてようやくOKが出た。
こんなところで、はるばるここまでやってきた実感が湧くのは、なんとも複雑なものだけど。


〈記 5月19日 ウルムチ市区にて〉


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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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