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2018-08-23

38日間周遊 〈8日目〉 河口ー昆明

2018年7月7日、どうやら日本は大雨に見舞われているそうで、それと関係があるのかこちら中国、成都、雲南付近にも暴雨警報が出ていた。
昨夜は夜、雨が降り出し、たえず雷が明滅した。
音が鳴らないのがかえって不気味で、明日の天気はどうなるだろうと不安になった。
8時半頃起きてみると、外はどんよりとし湿気がたちこめていたが、どうやら雨は降っていないよう。

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昨日はうっかりにもほどがあるが、安易にベトナムに入国し、40日ビザを失効させてしまった。
明後日には成都に到着し入境管理局でビザ延長の手続きに行くが、中国は場所や対応する人によって結果がまちまちなので、結果が出るまでは気が休まらない。
さらに手続きには10日ほどかかるということで、旅程をがちがちに固めていた私は、ビザがおりようともおりまいとも後々の計画を組みなおさなければいけなくなった。

今は何を考えても仕方ない。
気持ちを切り替えて今できる観光を楽しむことにしよう。

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ホテルを出て、国境沿いに建ち並ぶベトナム商店を覗きながら歩いていると、ベトナムビールを発見した。その名もサイゴン。
さっそく買ってみてベトナムを眺めながらごくごく飲んだ。
日本のビールよりかは中国のビールに近いけれど、わずかだけ度数が高くかすかに苦みがある。

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向こうから元気な掛け声がひっきりなしに聞こえてくる。
覗いてみると、そこでは空手の練習に励む子供たちがいた。
日本の武道である空手。
こんなところにもやる人がいるのかという驚きとともに、なんだか嬉しくなって、
「私、日本人だよ」と声をかけたくなったが、真剣な表情で集中している子供たちに掛け声をかけるお師匠さんを見て、やめた。

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苦い思いの残る中越国境。
国境をまたぐ中越公路大橋。
大きな荷物を抱えた人たちが往来する。
今まで見たどの口岸よりも活気のある国境だった。

この国境に流れる川は紅河といい、1267年より物資の往来に利用されていた長い歴史がある。
しかし公路の建設にともない1966年運行を停止したのだそう。

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こちらは中越公路大橋のすぐ横に架かる鉄道橋。
中国とベトナムを結ぶ国際貨物線が通る線路だ。
昨日博物館で学んだ滇越鉄路はもうすでに客運を廃線したが貨物列車は運行している。

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こちらは線路から中国方面を見て。

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こちらは線路からベトナム方面を見て。
向こうはベトナム。橋の手前で迷彩服が監視している。

ここから街中に入り気の向くままに歩いてみた。

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ベトナム語があちらこちらに。

昨日夕ご飯を食べた小巻粉はここの代表料理のようでどこにでもあった。
店員さんが「おいしくない」といった竹筒ご飯や粽もどこにでもある。

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やがて市場に出合い、入ってみることにした。
見たことのない野菜や果物、解体される肉や生きたまま籠に入れられて売られている鳩、鶏、アヒル、兎、などなど。

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「これは何?」と訊いてみると、桃だった。
スライムのように尖り、いかにも硬そうな青い桃。
「ベトナムの?」と訊くと、
「蒙自の桃」だという。
一つでは悪いので試しに四つ買ってみた。
新疆の蟠桃みたいに皮ごといけるかとかぶりつこうとしたら、売り主の男性はナイフで皮を剥いてひとつ渡してくれた。
案の定硬いが、熟していない感じの硬さではなくこういう種類みたい?
甘さは控え目で酸味はなく、硬すぎてもいないのでさっぱり食べれる。
でも、ナイフを持たない私、残りの三つどうやって食べよう。

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さすがベトナムで、ライスペーパーがところどころに売られている。
生春巻き食べたかったけど、出合わなかったな。揚げたのはあったけど。

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乾燥ライスヌードルも売られていて、レトロパッケージに胸ときめく。
けれど右上にいる怪しい青いキャラクター、どうみてもドラえもんだけど。

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東南アジアで勢力を持つ味の素。

こんなのを見ていたらライスヌードルを食べたくなった。米線だ。
お店を覗きながら結局ホテル横の食堂に入店。
越南米線と越南米粉があったけど、私は米線の方を選択。

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温かくて鶏だしが効いていて、おいしい。これで10元。

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またベトナムコーヒーも飲んでみた。
こんなふうにドリップするベトナムコーヒーは粉をそのまま飲んでいるんじゃないかと思う程、濃い。
今夜は眠れなくなりそうだ。

ここでネットでここ河口から昆明に帰る列車を調べてみた。
すると、午後のは17時発、22時着のと、あとは明日早朝着のものしか出てこない。
困った~午前の11時半のがあったが、もうすでにお昼をまわっておりダメだ。
やってしまった。
昨日河口に到着した時、運転手さんに蒙自に帰るバスを訊いてみたけど、
「列車で帰りな」ということだった。
列車なら昆明まで直接帰れるので帰りは列車で、と考えていたけれど。
バスも来たように蒙自で乗り換えれば帰れるだろうし、今から帰れば22時着のよりは早く着くことができるだろう。
実は友達から昆明の友達を紹介してもらっており、帰って時間があったら彼女の会社にお邪魔することになっていたが、おそらく行くことはできなさそうだ。
お茶を扱う会社だった。

ホテルに預けていたキャリーバックを受け取り、タクシーに乗り込んだ。
「蒙自に帰るバスはあるよね?」
女性運転手さんに色々確認する。
長距離バスは高いし、列車との価格差が大きいから、やっぱりバスよりも列車の利用の方が多いみたい。
蒙自にも列車が通っているようなので、もし向こうで昆明行きバスがなかったら列車に切り替えよう。
運転手さんとあれこれ話しながら、
「旅行できるんだからお金あるんだよね」という話になった。
自分の感覚ではお金はないけれど、世界的視野でみた場合、やっぱり私は裕福な方に入るだろう。
「日本でも農家はお金がないし、旅行なんてできないって私は知ってるよ」
旅行ができる人はお金がある家庭なんだ、そうでしょ?
運転手さんはそう言ったけど、そうだな、農家にもいろいろあるけどな。
でも改めて、旅行ができる環境というのがそれだけで恵まれていてありがたいことだというのを思った。

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バスターミナルに着いてタクシーを降りて、蒙自行きのバスチケットを買った。
ちょうどよく20分後の13時発のバスがあった。

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蒙自行きのバスに乗り、来た時と同じように河口を抜ける時に検問を受けた。
同じように私だけ下車して登記を受ける。
どこに行くのかと、簡単な質問を受け登記を終え、ふたたびバスに乗車。
来た時には二時間だったバスも、途中で停車時間があり三時間かかってようやく蒙自へ到着した。

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蒙自バスターミナルで昆明行きのチケットを買うと、出発時間は17時40分とのこと。
時間は二時間もある。
時間つぶしに蒙自の街を散策してみようと思ってターミナルを離れるも、えんえん住宅が続くのみ。

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なんだか日本と似ているな、と感じた。
もちろん明らかに中国で、日本とは違う。
けれどもこのように住宅が立ち並び、街路樹が生い茂り、お店が並び、一方で高層ビルもなければホテルやデパートもない雰囲気は素朴で、なぜか日本の住宅街を思い起こした。
人々がたくさん往来し、活気がある街だ。

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河口もそうだったが、道路標識などには中国語、ベトナム語らしきものと一緒に、なにやら記号や象形文字のような雰囲気の文字が並んでいる。
雲南は少数民族の宝庫で、新疆などとおなじように、***族自治県とか***族自治州といった地名が多い。
きっとこちらの少数民族の文字なんだろうな。

一時間ほど散策して、バスターミナルに戻ってきた。
昆明に到着するのは夜遅くなる見込みだったので、少し早いけどここで夕ご飯を食べてしまうことにした。
ターミナル横には小さな食堂がひしめきあっており、その中で一軒選んで入ってみた。

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頼んだのはまた雲南の名物、過橋米線。蒙自菊花過橋米線、と書いてあり一番安い8元のを選んだ。
ここのは具材が別になっているのではなく、お椀の状態で出てきた。
シンプルでおいしいが、一昨日昆明市内で食べたものにはかなわない。

時間が来て17時40分、昆明行きバスに乗車した。
バスの中には「ガム食べるの厳禁」の文字。中国では時々日本とは少し違う注意書きに出合うことがありおもしろい。

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行きと同じように二時間後に弥勒で休憩をとり、22時に昆明東部バスターミナルに着いた。
ここから地下鉄3号線に乗り、東風広場まで3元。
そこから歩いてホテルまで向かった。

ホテルは一昨日宿泊した昆明飯店ではなく、近い場所にある昆明星宮酒店。着いてみるとホテル名は貝殻酒店となっていた。

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部屋に荷物を降ろし、明後日成都で迎えてくれるジャオユーさんへのお土産を買いに出ることに。
現地で人に会うことになることはだいたい予想できていたので、ちょっとした日本のお菓子、例えば子供が喜びそうなドラえもんやアンパンマンのお菓子、それから若い女の子が喜びそうなお菓子をいくつか持ってきた。
でも今回は長期旅行で必要最小限のものしか持てなかったので、どうやらそんなのも足りなくなりそうだったし、ジャオユーさんは年上の男性なのでちょっとドラえもんやアンパンマンはなぁ、とここ昆明で名産の普洱茶を買っていくことにしたのだった。

ホテルの隣にはお茶専門店があった。
ここだけでなく昆明にはいたるところにお茶屋さんがあった。
探してもきりがないので隣のお店に入ってみることに。

店主の親父さんが話しかけてきたので、
「明後日成都に行くのに現地の友達にお土産を買っていきたいのだけど、外国人だからどれを買っていいかわからない」と相談してみた。

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中国茶はこのように円盤型の塊で売られている。
価格はさまざまで、千円前後のから数千円のものもあり、どれを選んでいいかわからない。
「雲南のがいい」というと、みな雲南のものだという。
「価格はいろいろ、これなんかどうだ?」
と勧めてくれたのは、一塊95元のもの。
高くなく安過ぎず、ちょうどいいかもしれない。
よし、もうこれを買おうと思っていると、
「試飲していきなさい」と勧めてくれたのでお言葉に甘えることに。
「飲んで気に入ったら買えばいいよ」

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親父さんは器用に茶葉の塊をわずかだけ砕き、茶器に入れた。
「5gでいい、これで8回飲める」
一塊で二カ月分はいけるとのこと。
そう言って、茶葉を入れた茶器からガラス製の小さな杯に一杯目を注ぎ温め、その後抽出したお茶をガラス製の茶壷に移した。
「最初は薄いのを飲んでみな、あとで濃いのを飲ませてあげるから」
親父さんはいろいろ説明してくれるがわからない言葉が多かった。

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これら普洱茶はみな自生のものらしい。
「古い樹のは高いけれど美味しいんだ」
「このお店で一番高いのはどれくらいなの?」そう訊いてみると、
「ここにあるのでは一塊2千数百元だな、でももっと高いのがあるんだ」
なんと、1㎏2万元もしくはそれ以上、なんてのも普通にあるそう。
2万元というと、現在のレートでだいたい35万円ほどにもなる。
「樹齢600年のもので一本の樹から一塊の茶葉しか採れないから高いんだ」
けれども古いものはそれだけ美味しいのだそう。

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するといつのまにか奥さんが出てきて、私にバラジャムのパイをお茶請けにくれた。
「鮮花餅はここの名物だよ」
お茶もたくさんごちそうになった。

一言に普洱茶といっても色々な飲み方があるようで、
「蜂蜜を加えるのもいいし、バラや菊や蜜柑の皮を加えるのもいい」
柑子皮ってわかるか?中国では漢方になるんだ。
親父さんがそう言って私は少し考えた。
柑子皮ってなんだっけ、あ、陳皮のことかぁ。
そうして思い出して言った。
「広東の江門にお茶の先生をしている友達がいるんだけど…」
そう言い終わらないうちに、親父さんは、
「新会だな、そうだそうだ、それだ」
江門の新会という場所にはある有名なお茶がある。
蜜柑の中身をくり抜いて器型にした皮を乾燥させ、その中に普洱茶をぎっしり詰めるのだ。
中の茶葉とともに器になった陳皮もちぎりながら一緒にお茶としていただく。
とてもユニークなお茶だと思ったが、いろいろ中国を旅行していても江門以外で出合ったことがない。
新会の名産だが、もしかしたらあまり他の省には出回らないのかもしれない。
中国のお茶文化は日本とはまるで違うなと思う。

親父さんの手は休まることなく、私の杯が空けばすぐに注いでくれた。
きりがないほどごちそうしてくれるので、
「私これを買うことに決めた」と伝えた。
一つで十分だったが、いろいろ教えてくれたしごちそうにもなったので二塊買っていくことに。
長期旅行で荷物の隙間はなかったが、一つは成都で渡してしまうし、なんとか持っていけるだろう。
「またおいで、そしたらごちそうしてあげるから」
親父さんも奥さんも、親切な接客だった。

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お店を出てホテルはすぐ隣。
暑くもなく寒くもなく、湿気もなくかといって乾燥しているわけでもなく。
気持ちのよい気候に、いつまでも外を歩いていたかったけれど。

〈記 7月7日 昆明にて〉

参考:
宿泊費 189元
河口―蒙自行き長距離バス 65元
蒙自―昆明行き長距離バス 102元
地下鉄3号線 3元

18年38天旅行◇河口ー昆明
北京ー合肥ー紹興ー昆明ー河口ー昆明


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Author:まゆ
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中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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