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2018-08-23

38日間周遊 〈13日目〉 成都

2018年7月12日、昨日の朝のようにジャオユーさんが起こしに来ないのをいいことに、ごろごろといつまでも寝転がっていた。
すると微信が入り、朝のジョギングに出かけているからゆっくり支度してよいとのこと。
彼にとって鍛錬は日課のようだったが、私と旅に出てから毎日飲みが続き、さらに身体を鍛える時間がないので走らないといけない、とのことだった。
「80歳になっても旅を続けたいから身体を鍛えておかないと」
そんなふうに車中で話していた。
私も同感である。
自分の旅行スタイルはけっこう体力がいるので、今はいいけれど何歳までこれができるだろうと不安になることもある。
けれども可能ならば、人生の最後の最後まで旅を続けたいなと思っている。

やがてジャオユーさんが戻り、かなり待たせたあとに民宿をチェックアウトした。
フロントは若い女の子で、ジャオユーさんは彼女にチップをあげた。
「最初はいらないと彼女は言ったけれど、彼女は学生で今夏休みでアルバイトしているからあげたんだ」と言った。
彼は必要以上にお金をばらまくことをしないが、友達のために、そして人のためにお金を使うのだということをすでに感じていた。
実際、成都に到着してから、私は一銭もお金を払っていないし、お財布を出してもいない。

チェックアウトして古鎮をしばらく散策することにした。

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昨日カラオケが響いていた飲み屋さん前の広場では、筍を日干ししていた。

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そうして朝ご飯に。
この上里古鎮には撻撻麺という名物があるようで、そこらにそのお店があった。
実はその麺を食べてみたかったが、私が今朝から風邪をひき体調を崩しているのをみて、ジャオユーさんは、
「撻撻麺はやめにして湯圓にしよう」と決めた。

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お餅の中にゴマ餡や黄粉餡が入り、たしかに喉や胃に優しい。
日本人が好きな味覚である。

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またもう一つ、トウモロコシの蒸しパンのようなもの。
これはあまり口に合わなくて、ほとんどジャオユーさんが食べることになった。

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昨日とは打って変わり天気は回復し、川の水量も減った。

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ここから昨日とは違う方に散策してみることにした。

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こちらは何かと思えば、蝉の抜け殻。食べるんだろうか。
ちょうどいいタイミングで、どういう流れだったのか蝉について語ったばかりだった。
長い時間土の下に耐えながら、ようやく地上にでて蝉のすがたになる。
けれどもたった一週間でその命は終わりを迎えるのだ。
それなのに子供のころにはこの蝉を捕まえて、籠の中に閉じ込めたまま、なんて、そんなこともあった。
変な話題ではなるけれど、多分話が合うんだと思う。
「昨日話した蝉だね」そんなことを言いながら蝉の抜け殻を通り越し。

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絵を描いている学生もいた。
そのすぐそばには、いくつかの大学の美術学生を受け入れる民宿がありその表札がかかっていた。
そしてその近くには油絵を展示する小さな建物もあった。
「多分ここのオーナーがむかし美術の先生をやっていたんだと思うよ」ジャオユーさんは言った。

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そうしてやがて辿り着いた広場の先には古くて大きなお屋敷があった。
「韓家大院」とある。
つまりは韓氏のお屋敷だった場所だ。
「保存状態はよくないけれど、古い建物が残るから入ってみよう」
そういうことになった。

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古い建物がそのままになっているどころか、内部の部屋のいくつかはあろうことか民宿として貸し出されていた。
ある部分は民宿に、またある部分は上里古鎮の住民が数家族、建物を分け合って生活していた。
そのため保存状態は確かによくない。
けれどもそれもまた年月、時代の移ろいをそのままダイレクトに伝えている姿なのだと思う。

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礎石だけが残された場所に、時間の経過を感じた。
苔むした緑が陽の光を受けてまぶしい。

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こうした彫刻が並び、その題材のストーリーについて話したり。

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奥手には韓家の主と思われる人物の像があり、また壁にはたくさんの韓家の掟が書かれていた。
今は朽ち果てたようになっているこのお屋敷だけれど、韓家がお金持ちの大家であったことはわかる。

私の体調が万全でないこともあり、また日が差し気温が上がってきたこともあり、上里古鎮をあとにすることにした。
再び山道をくねくねと下っていく。

雅安といえば、パンダの有名な生息地であり保護区である。
道中パンダの話題は尽きなかったが、そんな話をしているとなんと山中にパンダを見つけた。

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「野生のパンダだ!」
そんなふうに大声をあげるもひどい裏切りをしてくれたものだ。
これらのパンダは決して動くことはなく、しかもたいそう可愛くなかった。

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成都市区から郊外に出ると、あちらこちらにパンダのなんとか、例えば標識だとかトンネルだとかオブジェだとか、そういうものが散らばっていて尽きることはない。
その度に、「このパンダも可愛くない」とか、「なんで中国のパンダはこんなにまで可愛くないの?」なんて話になった。
「中国のパンダはセンスがない男性がデザインしているからしょうがなんだ」
その度にジャオユーさんはなだめるように言った。


午後早い時間帯に成都市区に入り、ジャオユーさんのマンションに戻ったが、出かけることなく夜まで部屋でゆっくりすることにした。
私は成都入りしてから、決めていた毎日の旅行記を一切書いていなかったし、またSNSもアップしていなかったから、それらのことをやってもいいし眠ってもいいし、そんな話になった。
ジャオユーさんの新疆の友人がちょうどこちらに旅行に来ており、夜にはその夫婦と四人で食事することになっていた。
それまでの時間、片付け、洗濯、旅行記をやることにした。
ところが隣で私の邪魔をしないようにおとなしく雑誌を読んでいるジャオユーさんの、その邪魔をしないような感じがかえって気になって、やっぱり集中できなくて、旅行記は放棄した。
そこで私は諦め、四川滞在中は旅行記に手を付けないことにし、今嘉峪関にてまとめて追いかけるように書いているところだ。

夕ご飯に出かけたのは21時と遅い時間だったが、20時にまだ明るい成都ではそう遅い感覚もない。
ジャオユーさんは車で出かけ、途中で友達のパオさん夫婦を拾い四人でお店へ向かった。

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魚の火鍋を食べると言ってやってきたこのお店は人気店で、順番を待っている人もいた。

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出てきたのはこの大きい鍋。
一目でインパクトがあり、インスタ映えする料理、といってもいいかと思うが私はそうしたSNSを一切やっていないので普通に撮影した。
このお鍋、中には唐辛子は入っていないが大量の山椒が入っており、辛い。
‟麻”の辛さである。
「日本人は‟麻(山椒の辛さ)”と‟辣(唐辛子の辛さ)”の区別がないから同じように表現するしかないんだよ」
なんて話をしながら大量の汗が噴き出す。

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この大きな鍋は手製の銅鍋で、黄色く濁ったスープの下に確認することはできないが、内部には焼け石が入っている。
そのため火鍋のように火をかけていなくても、具材に熱が通るというわけだ。
メインの具が肉ではなく魚。
だから肉類を食べないジャオユーさんにはもってこいの鍋料理だ。
しかし鍋があまりにも大きすぎて、具を見つけ出すのも一苦労だ。

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私がのんびりしていると、ジャオユーさんが次々と魚を取ってくれる。

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それとともに巨大なビール。
パオさんは体格のいいいかにも大酒飲みそうな男性だったが、お酒をあまり飲まないのだそうで、若い奥さんも飲まないとのことで、そのほとんどを私とジャオユーさんがいただいた。

パオさんとは新疆コルラ生活時の友人だそうで、私が成都に到着したときに話聞かせてくれたバイク男三人中国ぐるり旅行の三人のうちの一人なのだという。
笑顔がとても優しくて、二人の友情が温かいことを感じた。
「中国にはよくない人が多いというけれど、いい人も多い、そしていい人の友達はやっぱりいい人だよね」
私がそういうと、みんな頷いてくれた。
「但是!(でも)」
ジャオユーさんがそう遮ったので、私はさらにそれを遮って、
「中国人は‟但是”が好きだよね」と言った。
ロンさんはよく言うよ、
「マーヨーズ、中国語上達したな、‟但是!(でも)”まだ努力が必要だぞ」
でも私はこう思うよ、
「あなたはきれいだね、‟但是(でも)”性格は良くないね」よりも、
「あなたは性格はあまり良くない、‟但是(でも)”きれいだね」の方が感じがまだよくない?
私がそういうとジャオユーさんもパオさんも笑った。
冗談も話し、真面目な話もし、やがてお開きになった。

帰りの運転はどうするのかな、と思っていると、代行だった。
「中国にも代行あるんだ~」というと「あるよあるよ」とのこと。
けれども日本のとは違ったのは、運転手さんは最後、トランクに積み込んだ折り畳み自転車で帰っていったこと。
日本であれば車がもう一台追尾して、フォローする。
価格も中国の代行はとても安いのだそう。

マンションに車を置いてから、徒歩で二人飲みに出ることにした。
ジャオユーさんはお酒が飲めるが、健康の為にそう飲まなくなったのだそう。
私が酒飲みなので付き合ってくれるが、それはあくまで彼のやさしさで、本人が飲みたいわけではなかったと思う。
「煙草もお酒もある程度制御しないとだめだぞ」
何度かたしなめられた。
その度に、「普段は飲まない、旅行の時だけ」と返したものだ。

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歩いて向かったのは、近くのビールバーだった。
世界各国のビールが一面に並びその中から選べるらしいが、たくさんありすぎてかえって選べない。
ジャオユーさんがドイツビールを選んでくれた。
結局マンションに戻ったのは深夜2時。
あらかじめ部屋を一室用意してくれていたが、結局その部屋を使うことはなかった。

〈記 7月22日 嘉峪関にて〉

参考:
成都―ウルムチ列車券(341元)キャンセル料 60元 


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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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