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2018-08-23

38日間周遊 〈15日目〉 成都

2018年7月14日、お昼前に起きて、朝ご飯は湯圓と三日月形の目玉焼き。

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とろとろ黄味の目玉焼きに、
「中国でもこんなふうに卵食べれるの?」と思わず訊いた。
日本では卵は生でも食べれるのは常識だけど、中国の卵はそうはいかない。
だからゆで卵はみながちがちに熱を通して食べるのだ。
都市部では生でも大丈夫な卵が手に入るということは聞いたことがあるけど、私は生活したことがないからわからない。
「成都では大きな商店で売られているものであればたいがい大丈夫だよ」
そうなんだ~。
日本には卵かけごはんという食べ方があること。
中には生卵そのまま飲んでしまう人もいることを話した。

すでにお昼にさしかかった朝ご飯を終え、今日はどこに出かけるかというと。
「四姑娘山」
四人のお嬢さんという名前の山だ。
ジャオユーさんが提案してくれた。
四川にはなんて見どころが多いのだろう。
四姑娘山はもともと耳にはしたことがあったけれど、私はどちらかというと中原やシルクロードエリアに興味が強かったので、こちら方面に興味を向けることが少なかった。
かつて一度だけ成都旅行し、軽く市内観光し郊外は青城山に黄龍渓と、それで満足した感があった。

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出発し、15時過ぎに都江堰を通過した。
都江堰もまた世界遺産に登録された成都を代表する観光地だ。
以前に青城山を訪れた時、帰路にそこでバスを乗り換えて市区に戻った。
ほんの10分くらい入り口だけ覗いたのを覚えている。
「それなら帰りに時間があったら寄ってみよう」
そういうことになった。
今夜は四姑娘山の付近で一泊することになる。

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ドライブを楽しみながら、やがて山間部に入っていった。
山に入るととたんにトンネルが増えた。

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それぞれのトンネルにはこれまた可愛くないパンダが配置されている。
トンネルだけでなく、道路標識などもみんな、どうやったらこんなに可愛くないパンダにできるんだろう、というほどの可愛くないパンダがデザインされている。

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お昼ご飯は途中で立ち寄った麺。
ジャオユーさんは肉類を食べないので肉なし麺、私は牛肉麺。

だんだんと霧がかってきて、緑が鬱蒼とした山には雲がかかる。
四川はここのところずっと大雨が続いていて、しかしながら私たちは行動しながら偶然にもそれを回避してきたのだった。

ところがここで突然の大渋滞にはまった。
こんな山奥でなんで渋滞が発生するんだ?
長い間渋滞したままになっているようで、運転手たちはみな車を離れ外に出ている。

私たちもその渋滞の列に加わり、ちょっと様子を見てこようと下りて前に進んだところで車がゆっくり進みだした。
慌てて車に戻り、あとからわかったことには、このすぐ先で大雨による土砂崩れが発生していたのだった。
さらに驚くことに、2、3日前に発生した土砂崩れで、それがたった今、通行できる状態に補修された瞬間だったのだ。

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「運がいいね」二人言葉がそろった。
数日前は古鎮に出かけていて成都市区の浸水被害が発生した大雨を回避した。
あの時はSNSにアップされた成都の映像をみて、世紀末かと思った。
バケツをそのままひっくり返したような豪雨が、都会のビル群を襲っていた。
今はこうして雨もなく、土砂崩れも回避し進むことができる。
昨日や一昨日であれば通行できなかっただろう。

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横を流れる川は濁流で、落ちたらひとたまりもない。

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あちらこちらで落石が発生し散乱していた。
ひやりとするほどの大きさのものも落石している。

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やがて雲をかぶりながらも、まぶしい青空が姿を現し始めた。

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車は徐々に高度をあげていき、3000mを超えた。
3000mを超す高度のドライブが続き、辺りのようすも変わってきた。
木々は減り、高山植物が楽しませてくれる。

やがて一つのサービスエリアのような建物に着いた。
ここはビューポイントのようで、多くの人がここに車を停め写真を撮っている。

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雲をかぶりながらも、西日を受けて神々しく輝く、四姑娘山の頂である。

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周囲のやわらかな緑とは対照的に、するどく割れたガラスのような稜線と、生命を受け付けない岩肌に、かがやく雪。

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そんな感動の景観を一瞬でおとしめる、一生平安の文字。

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見下ろせば向こうにはかすかに転々と建物の集まりが見えた。
今夜はあのあたりで宿を探すよう。

この建物の集まりは、食堂やホテルだった。
ホテルは古いものから新しいものもあり、そんなのが狭いエリアにひっそりと集まっている。
いくつかホテルをあたり、最終的に割と新しいホテルを選んだ。
トラブルを避けるために私は言葉を話すことなく、ジャオユーさんの後ろに隠れていたが、少し厳しいホテルで私の身分証を求められた。
もちろんパスポートになるのだが、中国には外国人が宿泊できないホテルがたくさんあって困る。
ここに集まるホテルもみな外国人不可だとは思うけど、幸いなことに受け付けてもらえた。

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部屋の窓からは、ホテルの裏手に流れる渓流と、すでに日が落ちた西の空が見えた。

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夕ご飯は付近に並ぶ食堂の中から選んだ。
暗がりに浮かぶ灯りはこころが温まる。

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白酒はジャオユーさんが持ってきてくれたもの。
グラスもマンションから持ってきた。

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頼んだ料理は牦牛肉、つまりヤクのお鍋。
これがとてもおいしかったが、二人で食事すると話が合うので会話の方に集中してしまい、料理が進まない。
冷めてしまったところで、お店の人が再度加熱してくれて、それでも最後残ってしまった。

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ひっそりとした山奥、いちめん真っ暗闇。
そこに浮かび上がるお店の明かり。
他のお店はすでに明かりを落とし、店主はもうお店を閉めたかっただろうが、こころよく待ってくれた。
標高は3000mを超し、肌寒い。
周囲は暗がりの中浮かび上がる山々。
ふたり静まり返った道を戻る。
今まで経験したことのない感覚の夜だった。

〈記 7月24日 嘉峪関にて〉

⇒ 38日間周遊 〈16日目〉 成都 へ続く

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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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