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2018-08-22

38日間周遊 〈33日目〉 二連浩特ー呼和浩特ー成都

2018年8月1日、今日はここエレンホトからフフホトへ戻り、飛行機で成都へ向かう。
エレンホトからフフホトまで長距離バスでおよそ6時間。
フフホトから成都へ向かうフライトは19時40分発。
成都双流空港に到着するのは22時半。
遅くとも18時前にはフフホト空港へついていたいから、朝寝坊はできなかった。

「エレンホトにはいくつかバスターミナルがあるぞ」
朝起きると、ジャオユーさんから連絡が入った。
私は呑気なものだが、ジャオユーさんはいつも面倒をみてくれて、地図を送ってくれたり所要時間を教えてくれたり、そんなこんなでフフホトまで戻るバスはエレンホト国際バスターミナルから出ていることを調べてくれた。
「うん、わかった。国際バスターミナルに行くことにするよ」
そういいながらも支度をしていたら10時を過ぎていた。

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エレンホト国際バスターミナルは、とても小さなバスターミナル。
建物自体は大きいが中はがらがら。
バスターミナルの前にはタクシーの客引きが多く、彼らはバスではなくタクシーで行くことを勧めてくる。
それらをかわし窓口へ向かい、無事フフホト行きバスのチケットを購入した。
フフホトまで95元。

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ここには中国国内へ向かうバスと、モンゴルへ向かうバスがある。
窓口には中国語とともにキリル文字。

1808014.jpg

待合室へ入場すると、右手にはモンゴル行き国際バス用待合室。

1808015.jpg

左手には国内バス用待合室。

1808016.jpg

こちらはチケット残席数の表示。
一番上が私が乗る11時20分発のフフホト行き。チケットはほぼ売れている。
その下三段目の乌兰巴特がウランバートル。価格は180元で座席42のうち13席すでに売れている。
ちなみに14時発の北京行きはまだ一席も売れていない。価格は220元だが、いったいどれくらい時間がかかることだろう。

待合室がらがらじゃないかと思ったら、みんなバス乗り場に出ておしゃべりしたり出発を待ったりしているのだった。
ところが私が乗るべきフフホト行きバスがどれかわからない。
バスを一台一台物色していくと、モンゴルのバスが多数あることに気づいた。
どのバスにもキリル文字の表示があったが、中国とモンゴルとでは当然ナンバープレートが違うから一目でどちらの国のものかわかる。

1808019.jpg

こちらは中国のバス。
ナンバーは内蒙古の蒙に数字。

1808018.jpg

こちらはモンゴルのバス。
四桁の数字にキリル文字のナンバー。

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実は私が乗るべきバスはこれだった。
ここには、「ザミンウードーフフホト」と書かれている。
わからないよ。

18080110.jpg

しかし隅っこに表示があった。
左の‟扎门乌德”はモンゴル最初の街、ザミンウード。
一番右の‟呼市”はフフホトのこと。
モンゴルのザミンウードから来たからキリル文字表記だったんだ。
「ねぇ、これフフホトまで行く?」
念のため確認して、荷物を載せる。

私はバス内で旅行記を書こうと左の座席に荷物を置きタブレットを開いたが、運転手さんから「今日は満席だ、空けてくれ」
そう言って隣に座ったのは私が苦手なタイプのおじさんだった。
どう苦手だったかは書くまい。
道のりは長い。どうしよう。
と思ったら、おじさんは後部座席のおじさんたちとグループのようで、途中三回席替えして隣のおじさんは変わった。

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一面草原草原草原…。
たまに簡易な建物がぽつりとあるのみ。
360度地平線が見渡せる大地が数時間続く。

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3時間以上経ったところでトイレが我慢できなくなってきた。
水を飲むのを控え、ビールを飲むのも諦めたのに。
まさか、トイレ休憩なし?
たしかにトイレ休憩するところなんかないのだ。
草原草原草原…。
野外トイレにしても、こうも草原だと隠れるところもない。

ジャオユーさんから、「サービスエリアでしっかりご飯食べるんだぞ」と連絡が入った。
大自然のど真ん中だからか微信が動かなくなり、中国携帯のショートメールの方で連絡をとっていた。
サービスエリア、ないんだよ。
困ったな、困ったな。
「トイレ行きたいのに一面草原でバス停まらないよ」
私がそう返すと、「みんなトイレ休憩は必要だはずだからお願いしてみなさい」

私は窓側だったので、そのジャオユーさんの言葉を隣のおじさんに見せた。
席替え三番目のおじさんは親切だった。
おじさんは運転手のところに行き、また戻ってくると、
「40分後に停まれるらしいけど、いいか?」
40分、なぜそんなにかかる!
そう思うも「大丈夫」と答えた。
しばらく汗をかきながら耐えていると、後部座席の方から別の乗客が運転手に何か言った。
するとバスはすぐに停まり、隣のおじさんは「行っておいで」と私に言った。

バスが停まったのは相変わらず大草原だったが、わずかだけれど、かすか盛り上がっている場所があった。
非常に危うい野外トイレではあるが、どうせみんなもう会うことはない人たちだ。
かまうまい。
すると背後からその盛り上がりに上った男の子が、
「見たぞ!」
どこの国にもこういうやつがいるんだ。
私の隣で用を足していた女の子は、「やめてよ!」と怒鳴った。
中国の大自然を走る長距離バスに乗る時には要注意だ。

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出発から六時間後、バスはフフホト長距離バスターミナルに到着した。
昨日は気づかなかったが、バスターミナルはフフホト站すぐ隣にあったのだった。
ここからタクシーに乗り、空港へ。
現在17時半、フライトは19時40分。
余裕で間に合うはずがまたまた仕事終わり時間にかぶり渋滞にはまった。

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結果時間ぎりぎりで空港に到着し、搭乗口に着いた時にはちょうど搭乗が始まったところだった。

18080119.jpg

ジャオユーさんは仕事上がりに空港に向かい、出迎えてくれる。
私を待っていてくれる人がいるとはこういう感覚か、と知る。
空を飛ぶ間、もちろん携帯は作動しない。
ジャオユーさんとの連絡を断って、空路3時間。
もどかしくもあり、それはまるで再会をもったいぶっている時間のような気もした。
窓側に座る女性は、「空、きれいだよ、写真撮らないの?」と話しかけてきた。
彼女もまた夢中でスマホを向けている。
まぶしい夕日に目がくらんだ。

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夜間に着陸すると、滑走路はさまざまな色の誘導灯できらびやか。
私はいつも、それを見て銀河鉄道の三角標を想像する。
いつもと違うのは、これが日本帰国時ではなくて、成都だということ。
飛行機は滑走路をゆっくりと進み停まり、なかなか私を地上に降ろしてくれない。

18080117.jpg

22時半、成都双流空港に着陸し、電源を入れすぐに携帯が繋がった。
十日振りだなんて久しぶりのうちには全然入らないし、さらに実は知り合ってまだ一カ月も経っていない。
それなのに待ちきれないような再会の準備に、どんな表情をして出口に向かえばいいのかわからなくなった。
けれどもそんな考えのあれこれは無用だった。
出口に向かう前に向こうにジャオユーさんの姿を見つけ、と同時に向こうもこちらを見つけた。
自然に100%の笑顔になる。
「同じ出迎えでも、前回とはぜんぜん心持ちも状況も違うな」
ジャオユーさんは笑った。

無事こうして、迎えに来てくれていたジャオユーさんと合流。
たった一週間ぶりなのに、感動の対面だ。
車に乗り込み市内へ。
「明日は仕事なのに夜遅くにごめんね」
今日は水曜日だった。
すると、「明日と明後日、休みとったから大丈夫」
ジャオユーさんの年休は、私との12日間旅行のために残り三日になってしまったはずだ。
「ダメだよ、今後休みが必要になるかも知れないのに」
「大丈夫、大丈夫、そうなったらそうなったでなんとかなるから」
自分の時間はマーヨーズのためにある、そう言ってくれた。
私は私で、勝手に「行く」と言って成都行きを決めたものだから申し訳ない気持ちでいっぱい。
旅行が好きなジャオユーさん。
今はまだ八月になったばかり。
今後休みをとりたいことだってあるだろうに。

「マーヨーズ、成都に着いたら‟很酷”な烤魚に連れていってやる!」
そう言っていた。
「だから機内食食べたらダメだぞ」
很酷、つまり‟クール”でかっこいい烤魚とはいったいどんな味だろう。

一度車をマンションに置き、私たちは二台あるうちの小さい方のバイクでお店に向かった。
お店は大きくきれいなお店で、この時間でもたくさんのお客さんがいた。
成都は眠らない街?

18080116.jpg

頼んでくれた烤魚はこれ。
薬味に隠れて魚が全然見えない。
ジャオユーさんは本当は別のものを頼みたかったようだが、なくてこれになったよう。
食べてみて少し不服な様子。
「この前食べたのはもっとおいしかったんだけど」
でも私にとっては十分においしかった。
実はこのお店、私たちが離れているあいだにジャオユーさんが友達と来たお店だった。
その時に、「ここの烤魚、‟很酷”だから、今度マーヨーズを連れていく」と話していた。
ジャオユーさんは友達と見つけた新しいお店に対しいつも「次連れていく」と言ってくれた。
こういう場合、本当に思っているし行こうと思っているけれど、結局実現しなかったりタイミングを逃したりすることも多い。
けれども彼の場合は、「行こう」と言ったものは必ず行く、そういう安心感があり、それはそのまま彼の性格を表していた。

満腹食べて満腹飲んでお店を出ると、なんと外は土砂降りだった。
「どうやら成都の雨の神様は、私のことが好きみたいね」
私はため息をついた。
先の12日間、成都滞在中、青空を目にすることはほとんどなかった。
それどころか浸水被害の出るような大雨に見舞われたこの大都市。
ふたたび戻ってみれば、また大雨。
さっきまでは降っていなかったのに。

「マーヨーズ、タクシーに乗って帰っていいぞ」
ジャオユーさんは一人雨に濡れてバイクで帰ると言った。
けれども私は、「大丈夫」と言ってジャオユーさんの後ろにまたがった。
実を言うと、私は雨に濡れるのは嫌ではない。
荷物や服が濡れたりと後始末がたいへんなことはたいへんだけど、不快なのは家に帰ってからで、雨に濡れているときの、すべてを放り出した感覚が好きなのだ。
それにせっかく再会したのに一人で帰るなんて味気ない。
雨の中のドライブはまた違った味があって楽しかった。
雨とともに心が洗い流されていくかのようだ。
「マーヨーズは、雨の中一緒にバイクに乗った唯一の女性だよ」
妹も母親も、そして今までの彼女も、誰もがこういう場合タクシーで帰ると言ったのに。
ジャオユーさんは言った。
やっぱり私たちは合うのだと思う。
「今度また、雨ドライブしようね」
私が言うと、ジャオユーさんは笑って頷いた。

〈記 8月9日 自宅にて〉

参考:
エレンホトーフフホト行き長距離バス 95元
フフホトー成都行き航空券 26850円

’18・38日周遊⑥成都・北京(西南)編へ続く⇒

18年38天旅行◇二連浩特ー呼和浩特ー成都
北京ー合肥ー紹興ー昆明ー河口ー昆明ー成都ー漢中ー西安ー嘉峪関ー酒泉ー中衛ー呼和浩特ー二連浩特ー呼和浩特ー成都


◆呼和浩特ー二連浩特ー呼和浩特ー成都◆(第30日目~第33日目)

【7月29日】
ー呼和浩特~清真大寺  [呼和浩特泊]

【7月30日】
大召~王昭君陵墓~金剛座舎利宝塔~清真大寺~呼和浩特ー [夜行列車泊]

【7月31日】
ー二連浩特~モンゴル国境~二連浩特国家地質公園~恐竜館 [二連浩特泊]

【8月1日】
二連浩特ー呼和浩特ー成都    [成都泊]


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Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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