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2018-11-07

30日間成都滞在〈3日目〉

2018年9月27日、ジャオユーさんはいつも通り7時に起きて職場に出掛け、私もそれに合わせて起床した。

朝ご飯代わりに食べたのは冷蔵庫にたくさん残しておいてくれた、西梅。
新疆ウイグル自治区の友人ロンさんが大量に送ってくれたものだった。
ロンさんはジャオユーさんを私に紹介してくれた張本人であり、現在では共通の友人ということになる。
ロンさんが新疆南部で仕事をしているとき、ある日この西梅の写真を送ってくれた。
たわわに実った西梅の樹と、収穫されたもの。
それらを見て「私も食べたい!」と言うと、
「来年のこの時期ジャオユーと一緒に来ればいい」
そう言ってくれたけれど、一年後はまだまだ先。
大量の西梅が新疆から成都へ空輸されたのは、私が成都へ向かう20日と少し前だった。
ロンさんがジャオユーさんに向けて送ったものであり、ジャオユーさんたちはこれを売るように彼から委託されたのだった。
その一部をジャオユーさんは冷蔵庫で保管し、私が来るまでとっておいてくれた。
果物を20日間保存するのは難しいことだと思うけれど、うまい具合に熟した西梅を味わうことができた。

1809271.jpg

左右がその西梅で、真ん中は紅棗。こちらも新疆から送られてきたもの。
左右の西梅はともに種類が異なる。

1809272.jpg

右のものは丸く、濃い紫色の皮の中には少しシャキシャキした果肉で酸味が強い。
左のものは楕円形で皮は青みがかっている。
熟し加減の違いかもしれないが果肉は右のものよりもやわらかく、酸味はなく甘い。

果物を朝ご飯代わりにして、私は部屋の掃除を始めた。
ジャオユーさんのマンションはとてもきれいで、片付いていたし清潔だったけれど、とりあえず一通り掃除してみた。
部屋はきれいだったが洗濯ものが山積みで、一度では済まず三回洗濯機をまわし、物干しスペースがなくなったのでそこでひとまずやめることにした。
そんなことをしていたらあっという間に時間は過ぎ、14時に。
ジャオユーさんの発表は14時からだといっていた。
会場の写真が送られてきたのを確認し、遅いお昼ご飯を食べに行くことにした。

前回の成都滞在で、抄手というワンタンの一種と出合った。
これがおいしくて、辛いものと辛くないものの両方を食べた。
辛くないワンタンは想像通りにおいしいけれど、辛い味付けのものは新しい発見で、今回もぜひそれを食べてみたかった。

ひとりでマンションを出入りするのは初めてだった。
ジャオユーさんから部屋の鍵とマンションの出入りに必要なカードをもらっていたので、それを持って出かける。
中国はなんでも大規模だと思うけれど、このマンションも敷地内に数棟の同じ形の建物が建ち並び、また大きなオフィスビルを持っているのでそことも繋がりマンションを出る前に迷ってしまう。
地上の出入り口も地下駐車場からの出入り口も、すべて守衛さんがいてゲート式になっており、さらに敷地内にある出入口もすべてセキュリティがかかっているので、部外者には行動しにくい。
結局変な場所から出ることになって、守衛さんに方向を訊き前回抄手を食べたお店に行ってみた。

マンションを出れば抄手を売るお店はたくさんあったけれど、あえてそのお店を目指した。
賑わう大通りをまっすぐ歩き、見ればすぐにそのお店だとわかった。
さいわい時間はちょうどお昼時間を過ぎていて、数個しかないテーブルのうちひとつが空いていた。

1809273.jpg

抄手といっても、味が分かれていた。
紅油干拌、海味、紅湯、鶏湯、それぞれ大・中・小とサイズを選ぶことができる。
辛いのだったら紅油干拌かな、とそれをひとつ選ぶ。
それだけでは足りないので、麺も頼むことに。
牛腩麺はここの名物で、これも前回食べた。
おいしかったのでそれでもいいけど、辛いのがふたつになってしまうなと、中江挂麺を選んでみた。
名前の由来はわからないけれど、トマトと卵の麺だ。トマトと卵の麺もまた中国では定番の味覚。
抄手、中江挂麺、ともに小サイズで8元。
中サイズにしようとしたが、店員さんが食べきれないというので小にしてみた。
よく見てみると、抄手は小が8個、中が15個、大が20個と書かれていた。
確かに食べきれない。

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まず中江挂麺がきた。
トマトの麺はさっぱりしていて食べやすい。
けれども卵は想像していた溶いたものではなく、分厚い目玉焼きだった。
マクドナルドの月見バーガーの卵のような、分厚い目玉焼き。

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そしてやってきた抄手。
ところが記憶にあるものと若干違う。
ラー油の上に抄手が乗り、その上に砕いた落花生がかかっている。
中国には落花生を使った料理がたくさんあるけども、四川はさらに多いなという印象がある。
店員さんは、調味料をよくつけて食べるとおいしいよ、と勧めてくれた。
前に食べた辛い抄手は赤いスープに浸かっていたけど、この抄手にスープはなく表面は乾き始めている。
それもそう、干拌なのだからスープなしだ。
スープがほしいなら紅湯を注文すべきだったが、さっきはそれが目に入っていなかった。

1809276.jpg

おいしくいただいてお店を出て、散歩兼ねて戻ってみることに。
昨日今日と天気はあまり冴えない。
曇天にはわずかも青空を見つけることはなく、それどころか小雨が降りだしてきた。

1809277.jpg

果物売りが並んでいて、思わず覗き込んだ。

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薄暗い天候の中、色とりどりの果物があざやかに目を引く。
ちょうど季節で一番目についたのは、葡萄。
それから柿。
このように小さな柿は初めてみた。

それから棗。今朝も冷蔵庫のものを食べた。
棗はドライフルーツにしたものに出合うことが多いが、実は私は新鮮なものが好き。小さなリンゴのような棗だが、なかなか口にする機会はなく、たくさんの棗がいっぱいになって売られているのは見ているだけで楽しい。

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梨も季節。
中国の梨といえば、新疆コルラ特産の香梨が私は好き。
洋梨のような形状の梨だ。
ここに売られていたのは、私が見たことがない梨だった。
和梨とも洋梨とも違う。
青リンゴにも似ている。
この巨大でごつい梨は、香雪梨といって、咳や痰に効能があるのだそう。

結局私は小さな柿とこの香雪梨を買って帰った。

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梨は大きく柿は小さく比較が難しいので、横に錦繍成都のタバコを置いてみた。
梨はまだ食べていないけれど、柿は夜、ジャオユーさんと一緒に食べてみた。
小さい柿は手で半分に開き、軟らかい実の部分をいただく。
渋いとはこういうことなのか?
渋柿を食べたことがないのでわからないが、口に入れた途端、果肉が化学反応を起こして口内いっぱいに張り付いてしまったような感触。
どうしようもなく、水で口を注ぐまではしゃべることもままならない。
「この柿おいしくない」
ジャオユーさんはそう言ったが、おいしくないどころではない。

果物を買いマンションに戻り滞在記を書いていると、ジャオユーさんが帰宅した。
発表はほぼ成功したようで、おしゃべりが止まらない。
自分の構想もアイデアもよかったが、投影機の調子がおかしく、せっかく用意した写真の投影がうまくいかなかったのだという。
さらに、みなさんを新疆の大地にいざなう過程で、最後にようやく新疆だとわかる道案内だったはずなのに、あろうことか最初に新疆へいざなうと口を滑らせてしまったそう。
ジャオユーさんの発想には共感するところが多かったし、彼が生み出すものはきっと素晴らしいに違いないから、会場に入れなかったのは残念だった。
ビデオ撮影がされるから、それを見ることができるとはいうけれど。
「ここにもパソコンがあるんだから、ここでもう一度私に発表してよ」
そういうと、「どうせ言ってること聞き取れないだろう」
それはそうだけど、実はけっこう傷つくのだ。中国語できないことを言われるのは。

ジャオユーさんは今日の企画の準備でお昼はなにも食べていないそう。
あれこれ考えたのち、私が食べたいといった火鍋にすることに。

18092711.jpg

行ったのは小龍坝という火鍋店。
「あ、これ知り合って最初に連れていってくれた小龍坎だね」
小龍坎という火鍋店は有名店のようで、成都のいたるところに支店があった。
「違う、似ているけどここは小龍坎ではないんだ」
お店の外観も火鍋の様子もそっくりだけど?
「よく見てごらん、‟坎“でなくて‟坝”、似ているけど違う」
日本ではこういうのはダメだけど、中国ではよくあることなんだ。
ジャオユーさんは言った。
「あぁ、シャネルとチャネルみたいなね」
「小龍坎ではないけど、ここもまあまあだから」
そういって、屋外に並べられた席に座った。
中国で嬉しいのは、屋外で食事する場が多いこと。
「外で食べるのは楽しい、どんな高級料理よりもおいしく感じられる」
私たちはお互いに同じことを言った。

18092714.jpg

ジャオユーさんは肉を食べないので、私は牛肉を、彼は魚と野菜などを頼んだ。
肉は私がすべて食べる。

18092712.jpg

左は牛の胃。成都人は火鍋を食べる時かならずこれを注文するのだという。
彼は内臓も食べないが、そういうわけで前回も今回もこれを頼んだのだった。
右は魚。こんなまるごとを火鍋にいれるとは驚いた。

18092713.jpg

さらにこちら。
左上はわかめ、右の真っ赤なのは血旺。
動物の血を固めたもので、これはおそらくダックの血のよう。
南京、重慶、そしてここ成都で、すっかりおなじみになってしまったが未だに食欲そそられない。
「味は悪くないと思うけど、日本人は血だとわかるともう受け付けられないんだ」
そういっても納得いかない様子。

18092715.jpg

タレはこの缶にはいった香油。
一瞬なにかの飲料かと思ってしまうが、飲んではいけない。
日本ではなじみのない油のタレだけど、中国ではメジャーな味覚だ。
ゴマダレも好きだけど、私はこの香油が大好き。
これにどっさりとニンニクを加える。
これは重慶火鍋の味覚なのだという。
たしかに重慶で食べた火鍋は香油にたっぷりニンニクだった。
成都と重慶は近く、激辛料理で有名なのも共通しているけれど、四川火鍋と重慶火鍋は違うのだそう。
四川は麻辣(山椒と唐辛子)で、重慶は辣だけなのだという。

火鍋はたいそうおいしくて、私たちは持ってきた白酒の小瓶を二本と瓶ビールを数本あけた。
そうしてお会計の時。
ジャオユーさんはお店の中に入っていき、しばらくして戻ってくると私にカードを見せた。
このお店のVIPカードだ。
「今日の会計が200元で、700元でこのカードを買えば今日の200元はタダになるっていうから」
このカードで三回は火鍋食べれるぞ!
よく仕組みはわからないけど、これで火鍋に行く回数は増えそうだ。

マンションに戻り部屋にあったビールを開け、それを飲み終わらないまま、化粧も落とさず歯も磨かず眠りに落ちた。

〈記 9月27日 成都市区にて〉


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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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