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2018-11-07

30日間成都滞在〈18日目〉

2018年10月12日、この日も午前中は家のこと、それから滞在記を書き、そんなことをしているとジャオユーさんが帰宅した。
今日は麺を食べに行くことに。

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以前に抄手や牛腩麺を食べおいしかったお店だ。
人気店のようで、いつもテーブルはいっぱい。
ジャオユーさんはスマホでQRコードをスキャンし、スマホから注文をかけた。
テーブルには、「待たずに注文」の文言。
中国では今こうしたやり方が一般的なようで、目の前に店員さんがいながらも、スマホ上でメニューを見て注文し同時にお勘定をする。

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彼が食べたのは、燃麺。
これも成都に来て好きになった麺だった。
辛い薬味を混ぜて食べるスープなし麺。

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私が選んだのは、海味麺。
白濁したスープに椎茸などが具材として浮かんでいる。
まずくはないけれど、感動するほどのおいしさもなく、新しい味ではなく食べたいと思った燃麺を選べばよかったと少し後悔。
私が「大椀」がいいというので、しかも大椀で頼んでしまった。
遠慮しながらも、ジャオユーさんの燃麺を少しもらいながら。

正直に言うと、帰国してこの滞在記を書いており、特別なことを何もしなかった日に関して記憶があいまいになっている。
覚えていないならば思い出もないじゃないかというのもその通りなのだけれど、断片的に、この日はこんな映画を見たなとか、こういう話題になったなとか、ここに散歩に出掛けたな何を買ったな、というのがあるのだけれど、それらは写真に一切残っていない。
私は今、写真を見て具体的に何日に何をしたのかを書き出す作業をしており、何日だったのか記憶にはっきりしない内容を書くわけにもいかない。
いつもは旅行記。
初めての、「観光ではないなんでもない日々」を並べる滞在記。
そして30日間にもわたる長期で。
何度か書くのをやめようかなとも思ったけれど、とりあえず書き進めてみようかなと思いながら、やっぱりこんな内容になってしまっている。

そういうわけで、海味麺を食べた後の行動で明確になっているのは、夕食である。
夕食はジャオユーさんが羊の排骨を作ると言って張り切っていた。
排骨といえば豚のものが一般で、私はこれがあまり好きではない。
そのことで一時気まずい雰囲気になってしまったこともあったが、
「豚じゃなくて羊のだから食べてみて」
ジャオユーさんはそう言って張り切っていた。
「今夜はたくさん食べてたくさん飲もう!」
17時半には彼は帰宅する。
それまでにマンション下の八百屋さんで、指定したものを買っておくように言われていた。
部屋で滞在記などを書いていると、気づけば17時過ぎ。
大慌てで八百屋さんに向かった。

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頼まれた材料は、トマトにネギにホウレンソウ。
日本にない野菜も多く、どの野菜がどの野菜なのか自信がない。
私がいかに料理をしないかがこれでわかってしまう。
日本で一般的なホウレンソウなのに、
「ホウレンソウってどれ?」
そんなふうにして教えてもらう。
さらにやってしまったことには、万能ねぎを買わなければいけないのに、あろうことかニラを買ってしまった。
なんか違うな、とは思ったのだけれど。
こうした小さな八百屋さんや果物屋さんは、中国のいたるところにあって便利だ。
大型スーパーに比べて驚くほど安いし、量り売りなので好きな量で購入できる。
ほんの僅かだって大丈夫だ。
こういうお店は野菜の質が悪いのでは、というのは確かにそういう部分はあるかもしれない。
けれどもこのお店の野菜はどれも立派で、生き生きしておいしそう。
今回の買い物で全部で8元。
日本円で130円くらいという驚きの価格。
お客は嬉しいけれども、しかしこうしたお店の収入はとても低い大変な商売だ。

八百屋さんを出たところで、帰宅したジャオユーさんと鉢合わせした。
ついでに八百屋さん近くのお店で、大根の漬物を買っていくことに。
お酒のおつまみとしていいのだそう。
店先では、大量の唐辛子がすられている。

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どれも干大根の辛い食べ物で、大根の形状が微妙に違うよう。
四川特有なのだそうで、古鎮でもこれを見かけた。

お店の人とは顔なじみのようで、ご主人はそれぞれ味見させてくれた。
私たちはここで、二種類の大根とニンニクまるごと漬物を買った。
一緒にマンションを上っていき、そしてそこでネギとニラを間違えて購入したことを知る。
「大丈夫大丈夫、ニラも使えるから」

彼のキッチンはドアを開けてすぐのところにある。
リビングや他の部屋には行かず、着替えることも休むこともなく、玄関入って1m先のキッチンへ。
「あなたの家はこのキッチン?」
毎回そんな感じ。

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最初に取り掛かったのは、羊の処理。
あばらの骨をバキバキ包丁で追っていく。
その迫力に圧倒され、包丁を叩きつけるたびに大声を上げる私に、ジャオユーさんはあきれた様子。
日本の一般家庭ではあまりここまでのことはやらないし、包丁もこんなタイプのは持たないかなと思う。
薪まで割った包丁である。

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細かくしたあばらを水を加えながら豪快に炒め、そして笊に上げる。

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そのあと、砂糖を加えて再び鍋に投入すると、羊は大きな音を立ててそしてあっという間にカラメル色に色づいた。

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用意していた調味料。
色んな調味料があり、料理に疎い私はいったい何をいつどのタイミングで加えたのか記憶にないが、とにかくこうして羊と合わせていく。

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その後、多分豆鼓醤とかいろいろを加え炒める。
「やっぱり複雑過ぎて私には覚えきれない」
そう言うと、
「本来はもっと簡単なんだ、単に複雑な手順にしているだけだよ」
料理の腕に自信を持つジャオユーさんだ。

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その後、蓋をして長いこと煮詰める。

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次はもう一品の準備。
赤い大根。
「別の‟表演“を始めるから、よく見ていてごらん」
そう言って始めたのは、ものすごいスピードの薄切り。
一枚をめくってみてみると、何分の何ミリ?というような透き通る薄さ。
けれども余りにも繊細な作業に、見ているだけなのに集中力が摩耗していく。

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これをボウルに移し、ピーマンを加え、さらに塩やら砂糖やら油やらあと色々の調味料を加え混ぜて出来上がり。
「これ、四川の味?」そう訊くと、
「うーん、違うな、ジャオユーさんの味」

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ふたたび、蓋をして煮込んでいた羊に取り掛かる。
切り分けていた野菜などを加え、小まめに水を追加しながら豪快に煮込んでいく。

こうして出来上がったのが、羊の排骨。

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それから先ほどマンション下で買った、大根の辛い漬物。
麻辣の辛さで、一つ口に入れれば、痛さと麻痺が同時に舌を襲う。
ついでに買ったニンニクのまるごと漬けは複雑な味で、ジャオユーさんは「これはおいしくない」と言って放棄したので、もしかしたら本来の味ではなかったのかもしれない。

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そうしていよいよ排骨をいただく。
あばらにまとわりついた羊肉は、ほろりと崩れるように剥がれた。
こんなに軟らかいなんて、驚きだ。
私がそういうと、肉が新鮮だからいいのだという。
それから投入した山椒も、肉を軟らかくするのだという。

けれども実は、私が一番おいしいと思ったのは、赤大根のスライスだった。
油や塩、砂糖をけっこう加えていて大根はそれらを見事に吸い込んではいるが、味がさっぱりしていて、どれだけ食べても罪悪感を感じない。
こってりした羊肉を食べ、お酒を飲み、赤大根のスライスを食べ、また一口お酒を飲む。

お酒は一通りテーブルに揃っている。
ビール、ウイスキー、白酒、ウォッカ、ワイン、そのほか。
白酒を飲んだあと、ウイスキーに。
「映画ではこうやるよね」
私はグラスにお酒をなみなみ注ぎ、一口に飲み干して逆さにしてみせた。
そして続けてもう一回、もう一回。
よく洋画で見る、勝負みたいに。
「中国の歴史のではこうやるよね」
左腕を顔の正面に持っていって、本当はない袖で口元を隠すようにしてまた一口に飲み干し、また逆さにしてみせ飲み干したことを示す。
こんなことをしているうちに、酔っ払わないわけがない。
さらに白酒とウイスキーの一気飲みにビールのごちゃまぜ。
ジャオユーさんのスマホにはテンションを上げたすごい姿の私の様子が残されていたが、それについては書きたくないので、ここまでにしておこうと思う。

〈記 10月26日 自宅にて〉


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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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