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2018-11-07

30日間成都滞在〈23日目〉

2018年10月17日、お昼にジャオユーさんが帰宅し、今日のお昼は彼が作ってくれることになった。

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作ってくれたのは鶏蛋番茄麺、卵とトマトの麺。
安心するおいしさで、私はこれが好き。
それから私が横やりをいれて作ったのは、ジャガイモと椎茸の醤油バター炒め。
「これ日本料理?」
そう訊く彼に、そこまで大したものじゃないなと思いながらも、醤油バターは一応日本の味かな。

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外はどんよりとした天気だった。
けれども今日は午後に行ってみようと思っていた場所があった。
10月7日、国慶節連休最終日に行ってみて休業日だった、雑貨屋さん。
岩羊―blue sheep―と言う名の、73歳のイギリス人女性が経営するお店だ。
彼女は医療ボランティアに人生のほとんどの時間をかけてきた。
そうして中国を訪れチベット族の支援を始めた。
こうした地域の多くでは、病気やケガをすると、医療環境の悪さから腕や足を切り落とすしかない現状があった。
そうして生活や身体の困難を抱える人はさらに貧しさから抜け出せないという悪循環に苦しんでいる。
学校に行きたくても行けない子供もたくさんいる。
そこで彼女は、彼らに縫製や工芸の技術を教え、そうして作られた工芸品を売るためのお店を成都に開いた。
私たちは7日にこのお店に行ってみたけれど、日曜日は休業日だった。
できればジャオユーさんと二人でこのお店に行ってみたかったけれど、成都滞在の残数も少なくなってきていて、今日私は一人で行ってみることにしたのだ。
岩羊の周辺には、雰囲気の良さそうなチベット料理のレストランが建ち並んでおり、ジャオユーさんが退社次第そこで合流し、夜はチベット料理を食べようという話になっていた。

午後、タクシーに乗り武侯区高華横街、道を一本裏手に入ったところにあるお店に向かった。

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お店は無事、開いていた。

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中はかわいい雑貨でいっぱい。
ヤクや羊の毛で作った鍋敷き、ヤクの皮で作ったバック、彫刻の置物。

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チベットの布地を使ったクッション、ポーチ、バック。
正直、こんなに素晴らしいものが揃っているとは思っていなかったので、驚いた。

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お店の中はカフェにもなっていて、コーヒーやチョコレートなども注文することができる。

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雑貨はどれもとても魅力的で、私は迷いに迷い、山のように抱えた商品を会計台へ運んだ。
店内にはオーナーの女性のほかに、イギリス人(かどうかは知らないけど)の髭もじゃの男性が店番をしていた。
彼は中国語がとても上手で、私は自分が恥ずかしくなった。
「うわ、こんなにたくさん」
彼は思わず小さく声を漏らした。
商品は安いわけではないが決して高いわけでもなかった。
一番高かったのが羊の染物のショルダーが200元ほどで、他のバックが100元ほど、小さなポーチが30元ほど。
合計で585元。
これらの売り上げの最低限がお店のやりくりにまわり、ほとんどが製作者である人たちの手元に渡る。
私と彼は、このお店に深く共感していた。

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買ったものたちを抱えていると、職場から向かってきてくれたジャオユーさんがお店に到着した。
「こんなに買ったのか?」
彼も驚いている。

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私たちはそのまま歩いて、夕食をどこで食べるか探しに行くことに。
岩羊のお店の先には、L字にずらりとチベット料理のレストランが並んでいる。
中国にこういうお店あったんだ、というような異国情緒なお店はどれも雰囲気がよかった。
けれども選ぶ基準は外観のみ。
これもいい雰囲気だなぁ、ここもおしゃれだなぁ、そんな風に迷っていると、
「ここはダメだ、ここなんかいい」
ジャオユーさんがそんなふうに言う。
「なんでわかるの?」
「ここのお店はお客が入っていないからきっと味が良くないんだ」
一方で確かに、お客が入っているお店はテーブルが埋まっていた。

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最終的に二店に絞り、最後は私が勘で「ここ」と決めた。

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内装もなかなか。
壁にはチベットの物が飾られ、そして絵も描かれている。
テーブルと、半個室のようになりクッションが並べられた大きなテーブルがあり、店員さんは二人なのでこの席はご遠慮くださいと断ったが、
「彼女は外国人で帰国したら旅行記で紹介するから」
とお願いし、大人数のお客さんが入店したら席を移動するという条件でこの席にしてもらった。

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頼んだのはまずこちら、牦牛肉盖披。
店員さんが鉄板の上に被った生地を破り、下に隠れるヤク肉とジャガイモを混ぜる。

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もう一品は牦牛肉烤餅。
ヤク肉のミートパイみたいな感じで、私はこれが大好きになった。
ヤクの肉は脂身が少なく、引き締まって噛みごたえがある。
噛み応えの中に旨味がありヤク肉は好きだったが、このミートパイはさらにジューシーでおいしい。

お酒はチベットのお酒、青稞酒。
色は無色透明で、飲んでみると甘いような無味のような雰囲気の中に独特の風味があり、二人とも黙った。
ちょっと口に合わないかな、と思った。
度数は28度で、高くもなく低くもない。

ジャオユーさんはさらに一品、チベットとは関係のないチンゲン菜を頼んだ。
「あ、ごめんね、ジャオユーさんお肉ダメなの忘れてた!」
チベット料理の中心にあるのはヤク肉。
彼は「大丈夫大丈夫」と言って、ヤク肉をつまみながらもジャガイモなどを選んで食べた。

食事を終えて、すぐ近くにあるチベット街を散歩しに行くことに。

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チベット街には夜市が開かれていた。
ずらりと向こうまで、骨董品ふうのものを並べる人、靴や爪切りなんかを売る人、チベット仏教の小物、チベットのアクセサリーを売る人でいっぱい。

写真に撮る勇気はなかったけれど、驚いたのは人骨がたくさん売られていたこと。
人の頭蓋骨がそのまんま、ごろごろと売られている。
骨に金具を取り付けたものの。
これら、いったい何に使うんだ?

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チベットの夜市は初めてだった。
「ほかの夜市とは売られているものがまったく違うね」
私がそう言うと、「当たり前だよ、ここはチベットの夜市なんだから」

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中国の他の夜市と雰囲気が違ったのは、もうひとつ公安の数だった。
公安の車があそこにもここにも停まり、まるで見張っているみたい。
なんだか新疆みたいだな、と思いようやく思い出す。
チベットもまた中国国内で民族問題としてにらまれている地域なのだった。
私は新疆に親しくチベット方面には近寄ったことがないので、実感が薄かった。

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こうしてまたバイクに乗り、夜の成都を走る。
途中でジャオユーさんが言った。
「マーヨーズが怖いところを通るぞ、心配するな!」
そうして向かったのは、なんと歩道橋。
歩道橋の階段の左右にある細いバリアフリーのスペースを駆けあがる。
思わず叫び、目をつぶる。
私が下手に動くとジャオユーさんがバランスを崩し危ないと思い、必死に身体を動かさないように固まった。
「マーヨーズにとってバイクのドライブは元気の薬だな」
「付け加えると、ジャオユーさんの後ろに乗ったバイクドライブだよ」
私はそう声をあげた。

〈記 10月28日 自宅にて〉

⇒ 30日間成都滞在〈24日目〉 へ続く

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まゆ

Author:まゆ
中国が大好き。お酒も大好き。
中国へ行く度に、スケールの大きさに圧倒されます。各地を旅行し街歩きし、体感したことを綴っていきます。

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